「ハイレベルな甲羅干しを見せてくれるカメ」
日向ぼっこが気持ちいい日が多くなりました。そんな中、三重県南牟婁郡紀宝町にある「道の駅ウミガメ公園【公式】」(@umigame_kouen)さんがポストされたのは、手足を使わずバランスを取りながら自らの甲羅を干すカメさんです。この光景について、驚きのコメントが多数届きました。
「どうぶつタワーでよくある光景ですね」
「コレ、下のカメが動いて上のカメがドボンするやつだ」
「こころなしかドヤ顔にみえる」
「バランス感覚がすごい👏」
甲羅を干しているのは、なんと他のカメさんの甲羅の上。体操選手もビックリのバランス感覚を見せており、土台になっているカメさんの負担にならないように編み出した技なのでしょうか?
実は日光に当たるため別のカメの上に重なって甲羅を干すのはよく見られることで、限られたスペースを活用する戦略の一つなのだそう。暖かくなってきたこともあってこれから見られる機会も増えそうですが、詳しいお話をウミガメ公園のスタッフさんに聞いてみました。
ーーこのカメはなんという種類?
「これは、淡水域に生息するミシシッピアカミミガメという種です」
ーー甲羅干しは年中通じて見られるのでしょうか?
「冬は冬眠するため、暖かい季節で晴れた日限定の行動です」
ーーカメがこの体勢になるまでは?
「私も過程は見たことが無いのですが、乗り上げるものがブロックでもカメでも変わらないと思います」
ーー初めてこの甲羅干しを見たときは?
「すごいバランス感覚だな~と思いました。また、下の子はどんな気持ちなんだろうと思いました」
ーー5月頃からイベントが行われるのですね?
「混獲され保護したウミガメが元気になるまで飼育しているのですが、暖かくなる5月頃から、保護していたウミガメを海に帰す様子を観察するイベントを不定期で行うことがあります」
ウミガメ公園さんは、「全国で唯一のウミガメ保護施設が併設する道の駅で、野生で傷付いたウミガメの保護・野生復帰に取り組んでいます。入場無料の施設で、どなたでもウミガメを観察することができます。ぜひ足を運んでください」と話してくれました。
海(熊野川)・山(紀伊山地)・川(熊野川)に囲まれた自然豊かな紀宝町にあるウミガメ公園。町の象徴的なスポットです。