夫婦関係の修復の際にやってはいけないこと【5選】 「過去の過ちや喧嘩を蒸し返す」「変化を強要」「第三者を巻き込む」…はい、絶対ダメです

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「夫婦関係を修復したいけど、どうすればいいかわからない…夫婦関係の悪化が怖い」と悩む方も少なくありません。夫婦関係を修復させるためには避けるべき重要なポイントがあります。専門家からのアドバイスも踏まえて紹介していきます。 

夫婦関係の修復の際にやってはいけないこと5選! 

夫婦関係の修復は多くの人が直面する課題です。しかし、その過程で誤った行動をとると、関係をさらに悪化させてしまう可能性があります。

夫婦関係を修復する際に避けるべき5つの重要なポイントは以下の通りです。 これらを意識することで、夫婦関係を改善することができるはずです。 

1.過去の過ちや喧嘩を蒸し返す

過去の出来事を持ち出すことは、夫婦関係の修復において最も避けるべき行動の一つです。

過去の喧嘩や相手の過ちを蒸し返すことは、現在の問題解決には何の助けにもならないでしょう。むしろ、お互いの感情を傷つけ、関係をさらに悪化させる原因となります。 

代わりに、現在の問題に焦点を当て、未来に向けての対話を心がけましょう。過去の経験から学ぶことは大切ですが、それを非難の材料にするのではなく、より良い関係を築くための材料として活用すると良いでしょう。 

2.一方的に非難したり、批判を続ける 

相手を一方的に非難したり、批判を続けたりすることは、夫婦関係の修復にとって大きな障害となります。このような態度は、相手を身構えさせてしまい、前向きな話し合いができないでしょう。 

代わりに、問題に対して共に取り組む姿勢を持つことが大切です。「あなたが悪い」ではなく、「私たちにはこういう問題がある」という視点で話し合いを進めましょう。 

お互いの感情を尊重し、相手の立場に立って考えることで、より良い解決策を見出すことができます。

3.相手が変わるように変化を強要する 

夫婦関係を修復する際に、相手に変化を強要するのは逆効果です。人は自分のペースで変わるものなので、外からの圧力はかえって反発を招きやすくなります。 

相手を変えようとするのではなく、まずは自分の行動や態度を見直すことから始めましょう。自分が変わることで、相手も自然に変わることが期待できます。 

さらに、相手の良い面に目を向けて、肯定的なアプローチをすることで、相手の自発的な変化を引き出しやすくなります。 

4.第三者を夫婦喧嘩や話し合いに巻き込む 

夫婦の問題に、第三者を過度に巻き込むと、解決が難しくなることがあります。友人や家族に相談するのは時には必要ですが、彼らの意見に頼りすぎたり、味方に引き入れようとするのは避けましょう。 

夫婦の問題は、基本的に2人で解決することが大切です。専門家のカウンセリングを利用するのは有効ですが、日常的な問題は夫婦で話し合いましょう。 

これによって、お互いをより理解し、2人で問題に向き合う力がついていきます。 

5.すぐに結果を求める

夫婦関係の修復には時間がかかるものです。すぐに結果を求めたり、早く話を終わらせようとすると、問題の根本解決が難しくなります。

お互いの気持ちを理解するために、時間をかけてしっかり話し合うことが大切です。すぐに解決策が見つからなくても、対話を続けることで少しずつ関係が改善していきます。 

焦らず、粘り強く取り組むことが、長期的な修復には欠かせません。 

以上が、夫婦関係の修復の際にやってはいけない5つのポイントです。これらを意識することで、より効果的に関係を改善することができるでしょう。 

夫婦関係を修復するための正しい方法 

夫婦関係の修復には、避けるべき行動を知るだけでなく、どういった方法が夫婦関係修復に最適か、理解することが必要です。 

夫婦関係修復のための効果的な方法をまとめると、以下の通りです。 

◆お互いの気持ちを理解し合う努力をしよう 

夫婦関係を修復するための第一歩は、お互いの気持ちを深く理解することです。ただ話を聞くだけでなく、相手の感情や意図に注意を払う積極的な姿勢が大事です。 

例えば、パートナーが仕事でストレスを感じている場合、その不機嫌さの裏にある不安や疲れを理解し、声かけや行動でサポートしましょう。 

また、言葉以外のコミュニケーションにも目を向けましょう。表情や姿勢、声のトーンからも多くの情報を読み取ることができ、これに気を配ることで、より深い共感が生まれます。 

◆一緒に目指せる共通の目標を設定しよう 

共通の目標は、短期的なものから長期的なものまで存在します。 

例えば、週末に一緒に料理を学ぶといった小さなことから、将来の海外旅行の計画まで、段階的に目標を設定しましょう。大切なのは、その目標が2人にとって意味があり、達成に向けて協力しながら楽しむことです。

目標を設定する際は、具体的で測定しやすいものにすることがポイントです。 

例えば、「もっと一緒に過ごす」という曖昧な目標より、「毎週金曜日の夜はデートをする」というように具体的にすると、実行しやすくなります。 

◆小さな変化から始めよう|ストレスにならないことも大事  

夫婦関係の修復は、大きな変化ではなく、小さな変化を積み重ねることから始めるのが大切です。まずは、日常でできる小さなことから始めましょう。 

例えば、毎日「ありがとう」と感謝の気持ちを伝える、一日の出来事を寝る前に共有する時間を作るなど、簡単に実践できることからスタートするのが安心です。 

こうした小さな変化が習慣になり、少しずつ関係が改善していきます。大事なのは、無理せずストレスを感じない範囲で進めることです。2人で話し合いながら、心地よい変化を見つけることが、関係を良くするプロセスになるでしょう。  

◇  ◇

~夫婦カウンセラー遠藤 裕子さんのコメント~

夫婦関係の修復においては、具体的な手順や方法も大切ではありますが、それ以前に心構えが重要です。修復には多大な時間と労力が掛かります。心理面でも強いストレスを伴います。

自分にとっての幸せは何か。本当に修復したいのか。自分の深層心理や本当の気持ちを確認した上で①覚悟を持つ②無責的思考(不満の原因を自分のせいにも他人のせいにもしない)③自分軸、この3つを心がけて相手と向き合って行きましょう。

さらに効果的なコミュニケーション方法を取り入れる 

夫婦関係の修復において、コミュニケーションの取り方をより効果的に見直すことも役立ちます。

ここでは、関係改善に向けた実践的なコミュニケーション方法を紹介します。 

◆積極的にお互いの話に耳を傾けることが重要 

効果的なコミュニケーションの第一歩は、積極的な傾聴です。これは単に相手の言葉を聞くだけでなく、真剣に理解しようとする姿勢を示すことを意味します。 

積極的な傾聴とは何か、まとめると以下の通りです。 

・相手の話を遮らずに最後まで聞く 
・相手の言葉を自分の言葉で言い換えて確認する 
・表情、姿勢、声のトーンなどにも注意を払う 
・判断を保留し、まずは理解することに集中する 

例えば、パートナーが仕事の悩みを話している時、「そうなんだ。大変だね。」と言うだけでなく、「仕事に自信をなくしてるのかな?」と言い換えることで、相手は理解してもらえていると感じるでしょう。 

◆感情表現がむずかしいときは、「アイメッセージ」を使ってみよう

感情を適切に表現することは、良好な夫婦関係を維持する上で大切です。しかし、感情を適切に伝えることが難しいと感じる人も多いでしょう。そんな時に効果的なのが「アイメッセージ」です。 

「アイメッセージ」とは、自分の感情や考えを「私」を使って表現する方法です。これは、相手を非難せずに自分の気持ちを伝えることで、素直にコミュニケーションを取ることができるでしょう。 

例えば、「あなたはいつも仕事ばかりで、私のことを考えていない」と相手に言われた場合、その言葉に少しプレッシャーを感じてしまいます。

しかし、「私は、あなたが仕事で忙しいのはわかるけど、2人で過ごす時間が少なくて寂しいと感じています」という「アイメッセージ」を使うことで、相手を攻撃せずに自分の気持ちを伝えることができるのです。  

◆定期的に2人で話す時間をつくろう

忙しい日常の中で、夫婦間のコミュニケーションが疎かになりがちです。しかし、定期的に2人で話す時間を設けることは、関係を維持・改善する上でなくてはなりません。 

例えば、週に一度、デートの時間を作ってみるのも良いでしょう。この時間は、日常の雑事や子育ての話題を避け、お互いの気持ちや将来の夢、関係性について話し合う機会として活用しましょう。 

また、毎日の小さなコミュニケーションも大切です。例えば、寝る前に15分だけ、その日あった良いことを一つずつ共有する習慣を作るのも良いでしょう。ポジティブな関係性はこうして作り上げていきま しょう。 

夫婦関係修復に役立つカウンセリングの活用方法 

夫婦関係の修復において、専門家のサポートを受けることは非常に有効な手段です。カウンセリングは、客観的な視点から問題を分析し、効果的な解決策を見出すのに役立ちます。 

ここでは、夫婦カウンセリングの活用方法について詳しく解説します。 

◆カウンセリングを受けるタイミングはいつ?

多くの夫婦は、「問題が深刻になってから」カウンセリングを受けようと考えがちです。しかし、問題が大きくなる前の早い段階でカウンセリングを受けることが解決への近道となるのです。 

以下のような兆候が見られたら、カウンセリングを検討するタイミングかもしれません。 

・コミュニケーションが減少し、会話が表面的になっている 
・同じ問題で繰り返し喧嘩になる 
・お互いを避けるようになり、一緒に過ごす時間が減っている 
・性的な親密さが失われている 
・家事や育児の分担で頻繁に対立がある

これらの兆候が見られる場合、問題が深刻化する前にカウンセリングを受けることで、より効果的に関係を改善できる可能性が高まるでしょう。 

◆カウンセリングでの目標設定をしてみましょう  

カウンセリングを効果的に活用するために、まずは、明確な目標を設定しましょう。 例えば、以下のような目標設定があります。 

・週に一度はデートの時間を設ける 
・毎日10分は互いの話を聞く時間を作る
・家事の分担を見直し、公平な分担を実現する 
・お互いを尊重し、支え合える関係を築く 
・将来の夢を共有し、一緒に実現に向けて努力する 

これらの目標は、カウンセリングの進行に合わせて適宜見直し、調整していくことが大切です。 

カウンセリングは、夫婦関係の修復において有効な手段です。カウンセリングを通じ、より良い夫婦関係を築いていくことができるはずです。 

夫婦関係修復に向けて焦らず一歩ずつ進もう

夫婦関係の修復はすぐには実現しません。長い期間を経て、段階的に取り組むことになるでしょう。

ここでは、夫婦関係修復のためのスケジュールの立て方と進め方について解説します。 

◆ステップを踏んで焦らず進めることが大切 

夫婦関係を修復するには、いきなり理想の関係を目指すのはリスクがあります。段階的に進めていくことで夫婦の距離を少しずつ縮めていくのです。 

以下のステップを参考に、焦らずゆっくり進めていきましょう。 

・まずは自分の感情や行動を振り返り、自分自身を見つめ直す 
・コミュニケーション見直すの為に、自分の気持ちを伝える練習をする 
・小さな約束を守ることから始めて、少しずつ信頼を積み重ねていく 
・2人で達成したい目標を決め、一緒に取り組む 
・身体的なスキンシップや心のつながりを、少しずつ回復させる 
・定期的にお互いの関係を見直し、新しいことにチャレンジする

このように、一歩ずつ進めていくことで、理想の関係へと少しずつ近づくことができるでしょう。 

◆すぐできる目標と先を見据えたプランを考えよう 

夫婦関係の修復には、すぐにできる目標と少し先を見据えた目標の両方があると良いでしょう。それぞれの目標についてまとめると以下の通りです。 

<すぐにできる目標(1週間〜1カ月)>

・毎日「ありがとう」と感謝の言葉を伝える
・週に1回、30分以上の対話の時間を設ける 
・相手の長所を毎日一つずつ見つけ、伝える 

<達成には少し時間がかかる目標(1〜6カ月)> 

・月に1回はデートの時間を作る 
・共通の趣味を見つけ、一緒に楽しむ 
・カウンセリングを受け、コミュニケーションスキルを向上させる 
・先を見据えた目標(6カ月〜1年以上)お互いの価値観や人生観を理解し、尊重し合える関係 を築く 
・将来の夢や目標を共有し、共に実現に向けて努力する 

目標を設定する際には、回数や日にちを決めるといった具体性を持たせて設定するとわかりやすくて良いでしょう。  

いかがでしょうか。 

関係の改善には時間と努力が必要ですが、お互いを思いやり続ければ、きっと道が開けるでしょう。

◆遠藤裕子(えんどう・ひろこ)夫婦カウンセラー/課題解決型マッチングメディア「リコ活」専門家

これまで2000人以上の相談実績を持つ離婚カウンセラー。過去に年間1600件の調査を担う探偵事務所にいた経験から、多角的な現状分析、効果的な問題解決方法の提案に定評がある。
自身でも夫の浮気を経験し、夫婦関係を修復したことから、夫婦問題の解決まできめ細かいサポートに注力している。

【保有資格】 日本家族問題相談連盟 離婚カウンセラー/NLPマスタープラクティショナー/LABプロファイルプラクティショナー/ホームカウンセラー

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「リコ活」は、夫婦問題の課題解決型メディアです。夫婦関係のトラブルや離婚で悩む人に、専門家とのマッチングの場を提供するとともに、家族のカタチが多様化する時代にあわせた最新情報を発信しています。

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