強烈寒波の影響で、10日(金)15時30分までの最高気温は、福岡・高知・大阪・名古屋・仙台などで、今シーズン最も上がりませんでした。11日(土)朝は、西日本を中心に、この時期にしては気温が低くなりそうです。雪が積もったり、路面が濡れたりしている所では、路面の凍結にご注意ください。
九州~東北 今シーズン最も寒い所が続出
列島に襲来している強烈寒波の影響は、大雪だけではありません。10日(金)は、広い範囲で、昼間も気温があまり上がっていません。
15時30分までの最高気温は、福岡で5.1℃、高知で8.2℃、大阪で6.4℃、金沢で4.1℃、仙台で2.6℃と、いずれも今シーズン最も低くなりました。また、松山で4.6℃、松江で4.9℃、京都で4.7℃、名古屋で4.6℃と、今シーズン初めて、5℃に届いていません。鹿児島は7.1℃と、こちらは今シーズン初めて、10℃に届きませんでした。
東京都心は9.4℃と、4日ぶりに10℃に届きませんでした。
なお、この寒気の影響で、富士山頂では、10日(金)朝、最低気温が氷点下30.7℃を観測。今シーズン初めて氷点下30℃を下回りました。
11日(土)朝 西日本の市街地でも氷点下
この寒さは、11日(土)朝も続くでしょう。最低気温は、特に西日本で、平年より低くなりそうです。
鹿児島は1℃、福岡は2℃、高知・広島は氷点下2℃と、西日本の市街地でも氷点下の所が増えるでしょう。大阪・名古屋・東京は0℃、金沢・仙台は氷点下1℃の予想です。
雪が積もっている所だけでなく、路面が濡れている所では、路面が凍結するおそれがあります。足元や車の運転には、十分な注意が必要です。
路面の凍結 特に注意すべき所は
雪や雨が降って濡れた路面は、気温が下がると、凍結してしまいます。中でも、路面の凍結に注意が必要なのは、次の4か所です。
(1)橋や歩道橋の上は、地面の熱が伝わりにくく、風通しが良いので、凍結しやすくなります。特に、ふぶいている時は、他の所よりも風が強く、視界が悪いうえに、凍結しやすいので、かなり危険です。
(2)トンネルの中と外では、路面状態が大きく違うことがあります。トンネルの出入り口では路面の凍結により、急にハンドルを取られないよう、十分、スピードを落として運転しましょう。
(3)交差点やカーブも、近づく前に、十分にスピードを落とすことが大切です。ハンドルを切ったまま、ブレーキを踏むと、とても滑りやすくなります。また、加速する時も、交差点やカーブを曲がり切ってから、アクセルを踏みましょう。
(4)日陰は、いったん路面が凍結すると、完全にとけるまでに時間がかかります。建物の北側など、日陰になりやすい道を通る際は、十分にお気をつけください。