「チャーハン一丁出来上がって、ホールスタッフに渡す瞬間の写真なんよな ケージがコンロにしか見えへん」
そんなつぶやきとともに投稿されたのは、片方の左前足でケージにつかまりながら後ろ二本足で立つ猫さんの写真。「X」で大きく注目を集めました。伸ばされた右前足が「ホールスタッフにお皿を渡す手」のように見えるのが楽しいですね。実は猫じゃらしに向かって伸ばしています。
猫さんのお名まえはメルモちゃんといいます。メルモちゃんはもともと地域猫として外で生活していました。飼い主さんは。先代猫の「リリィ」ちゃんに似ていたことからメルモちゃんが子猫の頃から気にかけていたといいます。2年ほどの月日が流れ、昨年秋にリリィちゃんが21歳で虹の橋をわたり、悩んだ末にメルモちゃんを引き取る決心をしたのだそう。その経緯については以前「まいどなニュース」でもご紹介しました。
「もふもふな中華料理の職人さん、かわいいですいやカッコ良いねこ」
「キリッと仕事中良い表情されてますね」
「目線が素敵」
むじゃきに遊ぶ姿にたくさんのコメントが届いています。
飼い主さんに撮影時のことをお聞きしました。
「いい目をしていた」
――「ホールスタッフにチャーハンを渡している姿のよう」という発想が素敵ですね。
猫じゃらしで遊んでいる時、よく二足立ちするので、それを写真に収めようと撮りました。この写真は耳が見切れてしまってるし、ブレてるし、ボツかな…と思いましたが、いい目をしていて、じわじわと厨房の風景が浮かんできました。
――楽しそうでなによりです。メルモちゃんとの初めての年越しはいかがでしたか?
温かい部屋でメルモはちゅーる、その横で僕は年越しそばを食べたり、静かで幸せな年越しでした。 メルモからすれば正月期間は来客が多く、ストレスの連続だったと思います。
「時間をかけて寄り添っていきたい」
昨年秋に保護された後、飼い主さんと仲良く過ごしているのが分かる今回の投稿でした。さらに「メルモは二歳半くらいで保護しました。大人になってからの猫を迎えるのははじめてで、未だにメルモの野生が抜けきれず、僕との間に一定の距離感があります。また外猫時代に怖い目に遭ったのか急に怯えたりするので、トラウマがあるように思います。時間をかけてメルモに合わせて寄り添っていきたいです」と飼い主さんは愛猫をますます大切にしていく、と今年の抱負を話しています。