人生における高額な買い物の一つである「家の購入」。しかし、実際に住んでみるとギャップを感じる人も多いのではないでしょうか。不動産情報メディア『幸せおうち計画』を運営する株式会社AZWAY（東京都豊島区）が実施した「家を買った後に感じたギャップ」に関する調査によると、「収納スペースの不足」が1位となりました。
調査は、全国の20～60代以上の男女455人を対象として、2024年8月～9月の期間にインターネットで実施されました。
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まず、「家を買った後に感じたギャップ」について聞いたところ、1位「収納スペースの不足」（128人）、2位「思ったよりも修繕・維持費が高い」（124人）、3位「室内のスペースが思ったより狭かった」（102人）、4位「住宅ローンの返済が予想以上に負担」（79人）という結果になり、以下のようなコメントが寄せられました。
【1位：収納スペースの不足】
▽現在住んでいる家は当初はすごく良かったのですが、長年住んでいると物が増え思ったより収納スペースが少なかったと後悔しています（60代以上男性）
▽購入する時は広さは十分だと思いましたが、住んでいる内に物が増えて収納スペースが足りなくなり、結果的に家の中に物が溢れて来て狭く感じる様になりました（40代男性）
▽住んでみて、収納が少ないのには困りました。ウォークインを作ってあったので「大丈夫だろう」と思っていましたが服以外にも収納は必要だし、ちょっとしたクローゼットも必要でした（30代女性）
【2位：思ったよりも修繕・維持費が高い】
▽外壁塗装などの家屋のメンテナンスには意外とお金がかかる。家を買う前に、あらかじめ家屋の将来の資産を出しておいた方が良い（50代女性）
▽購入したのは中古の一戸建て住宅。住む前に一応は点検して必要と思われる個所についてはリフォーム工事をしたが、実際に住んでみると当初気が付かなかったところにリフォームが必要なのがわかり、結果的に結構高額な出費になった（60代以上男性）
▽購入後に建物の保険料、修繕費や維持費の追加があるなど予想以上に年間毎年お金がかかることがマイナスポイントでした。この点は購入当時に担当者から詳細や明細などを聞いておき把握しておくことをお勧めします（50代男性）
【3位：室内のスペースが思ったより狭い】
▽内覧のときは家具とかをを配置していないので広く感じるが、実際家具を配置し始めるととても狭く感じた（60代以上男性）
▽家具を置くと狭く感じるので、子供部屋などを作るのであれば部屋に合ったサイズの家具を引っ越し前に考えて購入することをお勧めする（40代女性）
▽部屋の広さ、階段の幅、段差など、実際にできあがってみると、イメージと違うなと感じた。「6畳の広々バルコニー」ができあがるのを楽しみにしていたが、いざ出来上がってみると狭く感じた。和室の6畳と、バルコニーが同じ広さとは思えない。8畳バルコニーにすれば良かった（40代女性）
【4位：住宅ローンの返済が予想以上に負担】
▽住宅ローンはボーナス払いもあったが、支払い途中に病気で1年休職してしまった期間があり、その年の住宅ローンのボーナス払いは貯金を切り崩して支払ったのがとても辛かった（50代男性）
▽ローンも自分のものになるからと賃貸派を否定する意見だったが、実際に負担してみると残高をみてぐったりきている。やはり頭金を多く入れるなど、資金的な余裕がないとせっかくのマイホームでも負担感が大きい（40代女性）
▽賃貸に住んでいて家賃を払っていると、よく「あと◯万円加えれば家を買える」という話をよく聞くが、住宅ローンを支払うようになって感じたのは、この◯万円という数字は想像していた以上に大きい。実際に住宅ローンを支払う時期は子どもにお金がかかる時期。そのあたりもしっかりシミュレーションしないと、支払いが厳しくなる（30代男性）
なお、「家を買った後に感じたギャップランキング」を家の購入金額別に見ると、「2000〜4000万円台」と「6000万円台」の層では「収納スペースの不足」が1位となったほか、「999万円以下」「1000万円台」「7000万円以上」の層では「思ったよりも修繕・維持費が高い」が1位となりました。
次に、「購入した家の満足度」を聞いたところ、「満足」（満足53.8％、非常に満足21.1％）は74.9%、「不満」（不満7.5％、非常に不満1.8％）は9.3%となり、高額な買い物であるにも関わらず、何かしらの不満を感じている人が一定数いることがわかりました。
「購入した家が不満」と答えた割合を住居形態別に見ると、「一戸建て」のほうが多くなりました。他方、「マンション」では「普通」の割合が多くなっています。
さらに、購入金額別では、「5000万円以上」の人は「非常に不満を感じている」と答えた人はおらず、「2000〜4000万円以下」の人では、「満足している」が「非常に満足している」よりも圧倒的に多くなりました。
