元保護猫の兄弟「わむぎ」くん「つむぎ」くんは、生後推定3カ月のとき、X(旧Twitter)ユーザーのこむぎ日記さん(@diarykomugi)のおうちに迎えられました。
当時、飼い主さんのおうちには先住猫の「こむぎ」ちゃんが暮らしていました。お迎えからしばらく経って落ち着いて来たころ、家族の中で「また保護猫ちゃんをお迎えしたい」という話題が上がるようなったのです。
「こむぎとのご縁を繋いでくださった保護主さんに相談をしたところ、『生後推定1カ月の子猫がいる』と教えていただきました。それが、わむぎとつむぎです。2匹が寄り添っている写真を見て『兄弟一緒にお迎えしたい』と思いました」
こうして、わむぎくん、つむぎくんと飼い主さん家族との新たな暮らしがスタート。兄弟の絆はとても強く、常に寄り添う姿は飼い主さん家族の心を温かくしてくれました。
突然、訪れた悲しい別れ
わむぎくんとつむぎくんは、順調に飼い主さん家族との生活に慣れていきました。
ところが、ある日、その穏やかな日々が揺らぐ出来事が起こったのです。それは、つむぎくんの急逝でした。突然の別れに打ちひしがれたのは飼い主さん家族だけではありません。
当然、わむぎくんにとっても耐え難いことでした。つむぎくんの亡骸とおうちのリビングで対面したわむぎくんは、突然、『シャーシャー』と威嚇するような鳴き声を上げたのです。
その後、わむぎくんは1週間ほどリビングに寄り付かず、家の2階から降りて来なくなってしまいました。
このことからも、わむぎくんが受けたショックは計り知れないことがわかります。飼い主さん家族に見守られ、わむぎくんは、少しずつ、日常を取り戻していきました。
「つむぎのぶんまで長生きして」飼い主さんの思い
わむぎくんは、先住猫のこむぎちゃんが大好き。いつもあとを付いて回り、甘えています。こむぎちゃんが寝ていると、その上に乗って一緒に眠ることも。
また、わむぎくんは昼と夜で性格が変わるように感じられるそうです。
「昼間は、人間のそばでくつろぎたくないようです。こむぎのそばにいるか、誰もいない部屋にいることがほとんど。夜は、人間のそばでくつろいだり、こむぎと私たちの膝上を取り合って甘えます。一度、膝の上に乗ると、こむぎが来ても譲りません」
わむぎくんは、2歳になりました。
飼い主さん家族の一員として、その存在感を日に日に増しています。
「つむぎのぶんまで元気で長生きしてほしいです。姉のこむぎ、弟として新たにお迎えした『むぎ』と仲良く、いつまでも一緒にいてほしいと思っています」
悲しみを乗り越え、前を向いて歩み始めたわむぎくんと飼い主さん家族。きっとお空の上で、つむぎくんはずっと家族のことを見守ってくれていることでしょう。