今朝(8日)の近畿地方は、この秋に入ってから最も気温の下がった所が多くなりました。昼間の最高気温も平年より低い所が多く、日陰や風が吹き抜ける所では、ひんやり感じられそうです。
今朝(8日)の最低気温 この秋最も低い所が多い
今朝(8日金曜日)の近畿地方は、大阪市と京都市など、市街地でも今季初めて10℃を下回るなど、多くの地点で、この秋に入ってから一番気温が下がりました。
また、午前7時までの最低気温は、滋賀県米原市で1.3℃、奈良市郊外の針で1.5℃など、内陸部を中心に霜が降りるくらいまで下がった所もありました。
今日8日(金)の天気
今日8日(金)の近畿地方は、高気圧に覆われて大体晴れる見込みです。
最高気温は、大阪と京都、神戸で18℃など、前日より2℃前後高くなるでしょう。
ただ、平年と比べて2℃前後低い所が多く、日の当たらない所や風が吹き抜ける所では、昼間でもひんやり感じられそうです。
また、明日9日(土)にかけても晴れる所が多く、放射冷却の影響で夜間から早朝にかけては冷える見込みです。
放射冷却現象とは?
この時期、夜から朝にかけて穏やかに晴れると「放射冷却現象」が強まるため、気温がグンと下がります。
「放射冷却」とは、どういった現象かといいますと、物が外へ熱を出して、冷えることです。
例えば、寒い夜に、布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに、布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この場合と同じで、夜から朝にかけて曇りの天気だと、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく、冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると、布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱は、どんどん空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなるのです。
放射冷却現象が強まるという予報の時は、夜から朝にかけて冷え込みが強まります。しっかり暖かくして、お過ごしください。