3連休は高気圧に覆われて晴れ、行楽日和となるところが多い見込みです。霜葉は二月の花よりも紅なり。日本アルプスの山岳紅葉も佳境にさしかかってきました。また、日没後の西の超低空には紫金山・アトラス彗星が見える可能性があるなど、たいへん見どころの多い3連休です。
一方、朝晩は放射冷却が強まって冷え込み、本州の山でも5℃を下回るところが多い予想です。服装や寝袋の選択は十分気を付けてください。やや余裕のあるスペックの防寒装備を用意した方が、冷える夜を快適に過ごせます。
衛星画像 西から高気圧が近づく
雲の様子を見てみると、北海道の東の海上に台風19号から変わった低気圧の雲があり、北上を続けています。一方、西からは高気圧が近づいており、すでに日本付近では晴れているところが多くなっています。この高気圧は動きが比較的遅い予想で、3連休にかけて日本付近を覆う見込みです。
ただし細かく見ると、日本海に背の低い雨雲が点在しています。北陸や近畿北部では、あすにかけてこの雲がかかるところがあるかもしれません。また、太平洋側には上空の巻雲が発生しています。雨は降っていませんが、上空の気圧の谷に対応した雲で、日曜日にかけて次々と上空を気圧の谷が通過していくため巻雲が発生しやすい可能性があります。
土曜日 晴れるところが多いが、一部で大気不安定
12日(土)は、高気圧に覆われて晴れるところが多い見込みです。ただし、午後は上空の気圧の谷や湿った空気の影響を受けて大気の状態が不安定になる地域があります。東北南部から中部山岳では昼過ぎから雲が広がりやすく、雨の降るところもあるでしょう。安達太良山、那須岳、谷川岳、立山、白山で一時雨を予想しています。
一方、高気圧の縁辺にあたる北海道は10m/sから20m/sの西風が吹く可能性があるため十分注意してください。夜には道北を中心に寒気が流れ込み、大雪山では一時的に雪か雨が降る予想です。
日曜日 おおむね安定した晴天に
13日(日)は、引き続き高気圧に覆われて晴れるところが多い見込みです。午後にかけて大気の状態が不安定になる地域は土曜日よりも狭まる見通しで、穂高岳に一時雨を予想していますが、今後予報が好転する可能性もあります。北海道の高山では風の強い状態が続きますが、天気は回復に向かうでしょう。夜には風が弱まる見込みです。
月曜日 九州で天気下り坂
14日(月)も、引き続き高気圧に覆われて晴れるところが多いでしょう。高気圧後面に入るため、次第に巻雲や巻層雲といった雲が増えてくる見込みです。これらは雨を降らせる雲ではありません。一方、九州には湿った空気が流れ込んで低い雲がかかりやすくなるでしょう。予想より天気の崩れが早まった場合、月曜日の日中から雨が降る可能性があるため注意してください。
連休明けは雨の範囲が西日本や東日本にも広がっていく見通しです。