「あまり頭は良くないようだな…」床に積み上がった本、本棚の整理中に何が?本好きに広がる共感「僕も同じ状態に」「本棚の魔法」

山本 明 山本 明

順調に出し続けた結果、下の段の本が出せなくなった…… クックック……あまり頭は良くないようだな……

 本棚の位置を動かすため、そして新しい本棚を手に入れるため、「中身」を出し始めたら上段の本だけで床の上が埋まってしまい、下段の本が出せなくなってしまった…そんな光景を写した写真が「X」にて本好きさん達の共感を呼んでいます。

「やるやる」
「僕も整理しようと思うと同じ状態になります……」
「本って本棚から出すと量にビックリするんですよね こんなにあった?!って。 本棚の魔法と呼んでいますw」

 リプライや引用ポストにて同感の声が届きました。投稿主のお名まえは「ぞうこ」さん(@honyomyo)といい、アカウントのプロフィールによるとファンタジーと翻訳小説が大好きなのだそうです。ぞうこさんはこの投稿の前後に本棚を片付けることになったいきさつとその後の展開を時系列にポストしており、以下、画像と共にご紹介します。

➀9月14日AM投稿
空いてる隙間を見つけたから夫に本棚作ってって頼んでるんだけど、『読まない本が増えるだけでしょ?』って言うから『読まない本は本棚を作らなくても増えるよ』って正論バトルしてる


②同日AM投稿
床に積まれるのがいいか!本棚を建てるのがいいか!勝負だ!!


③同日AM投稿
勝ちました とりあえずここの本棚を移すから中身を出せって オ、オッケー……」というひと言とともに、ぎっしり本が詰まり、足元にも積読本がうずたかく重ねられた画像が添えられていて…。

④同日PM投稿
冒頭に紹介したポスト。上段は空っぽになりましたが、床には出した本が積み上がり、下段の本はとても引き出せません…!

⑤同日PM投稿
無事本棚を空っぽにすることができました これで新しい本棚を作ってもらえます みなさんご声援ありがとうございました」というひと言とともに投稿された画像。本棚は空になりました!

⑥同日PM投稿
いいじゃん……」というひと言とともに投稿された画像。背表紙の色ごとに並べられた岩波少年文庫がまぶしい…!

 最初に紹介したポストの投稿時間は「午前11:31」、そして最後の投稿時間は「午後6:29」。お昼前から夕方遅くまで作業していたとは、さぞかし長い一日だったことでしょう…。ぞうこさんに詳しい話をお聞きしました。

「積読本」だけで4000冊!?

――お疲れ様でした、本棚の整理ができて良かったです。

はい、ただ、新しい本棚はまだできていないのです…!(この日の夕方遅くに)投稿した本棚は、空いた本棚を別の場所に動かして別の本を詰めたものなので…わかりにくくてすみません。

――なんと!?蔵書はいったいどのくらいあるのでしょうか?

すみません、ちょっと数えきれないです!積読は今年の4月で4000冊になったのですが。

――「積読本」だけで4000冊…。

他の本と合わせると…どうなんだろう…読んだ後の本もありますし、子の本や絵本もかなり多いので(そしてどちらも好きです!!)、もうよくわからないですね…。

整理中もつい本を読んでしまって…

――全て整理するとなると大仕事ですね。片付け中、棚の上段の本を出したら、下段に本が残っているのに気づいた時のお気持ちは。

「やってしまった…!!」と思いました(笑)。ちょっと考えればわかることなのに…悲しかったです…結局、全部の本をじわじわ別の場所に動かして空っぽにしました(その結果、動かしながら本を読んでしまってやたら時間がかかりました…)。

――今は「全蔵書を収納」する「新しい本棚の製作・導入」に向けての「過渡期」、なのでしょうか。

過渡期…ではないかもしれません…。本棚に入らなくなって、それでもどんどん増え続ける本を「どうにかしなくては…」と思いながら床に積んでいるので、本棚を置けそうな壁を見つけると「本棚が置けるぞ!本棚が置けるぞ!」となるんですね…。

――蔵書数は増え続けるのですね。

今回も朝起きた時に壁とクローゼットの間の隙間が目に入って、「ねぇ!?ここ本棚置けるんじゃない!?」と…過渡期ではなく、もうずっとこの感じなのです…たぶん今後もずっと…。

庭に書庫を建てるのが夢

 インタビューへの回答から、本への深い愛情が伝わってくるぞうこさんですが、ご自身にとって本とは?とお聞きすると「私にとって本は友達ですかね…本は、というか、本の登場人物たちですね!大切な本の登場人物たちは、一生の友達です」と語り、さらに「『自分だけの図書館が欲しい』が夢なので、このまま増やせるところまで増やしたいです。いつか庭に書庫を建てたいです…夢です…」と望みを教えてくれました。本好きにとってその登場人物たちはいつまでも心に残る、古い懐かしい友人のようなものなのかもしれません。大切な本に囲まれて過ごす空間づくり、ぜひ叶えてくださいね。

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