「阻止の匠??? ん?」かまいたち山内ビックリ コンビニ店長弟が警察から匠認定 特殊詐欺9件阻止した声掛けの技とは

山陰中央新報社 山陰中央新報社

 特殊詐欺ストッパーの名物店長が“新称号”を手にした。人気お笑いコンビ・かまいたちの山内健司さん(松江市出身)の弟で、ファミリーマート松江学園南店(松江市学園南1丁目)の山内剛店長(37)が24日、突出した実績が評価され松江署から「阻止の匠(たくみ)」に認定された。兄からはツッコミとともに「もらうからには頑張れ」と激励を受け、気を引き締めている。

 山内さんは、7月と8月にも電子マネーを購入させる計3件の架空請求詐欺を声かけで防いだとして、この日、三つの感謝状と、阻止の匠の認定証を受けた。

 被害者に声をかける際、いきなり「詐欺だ」と伝えないのが大事という。被害者は電子マネーを購入する目的を明確に理解していない場合が多いため、まず購入理由を尋ねて返答で感触を確かめる。一連の様子を総合的に判断し、違和感を覚えるときに声かけするのが「匠の技」だ。長年の経験と直感力を磨き、常に目配りする。

 兄の健司さんは交流サイト(SNS)で「阻止の匠??? ん?」と投稿。ほぼ同時期に「何だ、それは」とツッコまれたが「称号をもらうからには今後も頑張れ」とエールを受けたという。

 今月8日にも防ぎ、記録が残る2018年以降、食い止めた件数は島根県内の個人として最多の9件に上る。山内店長は「認定は光栄でありがたい。匠の名に恥じぬよう頑張り、これまで通り声がけを徹底する。スタッフにも広げて阻止の匠『店』を目指す」と力を込めた。

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