「やっと秋が来たね」「昨日はエアコンつけずに眠れた」ーー9月下旬になり、関西でもようやくこんな会話が交わされるようになりました。一気に訪れた秋に、SNS上では「エアコンなし」という言葉がトレンド入りするほど。夏の間にフル稼働してくれたエアコンのお手入れ方法は。メーカーに聞きました。
フィルター掃除、内部の乾燥も
エアコンメーカー「株式会社コロナ」(本社、新潟県三条市)によると、秋はお手入れにおすすめのシーズンなのだそう。
「夏場に活躍したエアコンはエアフィルターにほこりが堆積している場合などがありますので、比較的気温が落ち着く秋のタイミングでお手入れをしていただくことをおすすめしています。お手入れを行っていただくことで、次に活躍する冬場の暖房能力の低下を防いだり、電気代の節約や故障の予防にもなります」(同社担当者)
では実際のお手入れ方法は。ポイントは4つありました。
(1)エアフィルターの掃除
フィルターに堆積したほこりを掃除機で吸い取るか、軽く叩いて取り除く。汚れがひどいときは、中性洗剤を溶かした40度以下のぬるま湯か水で洗い、よくすすいで、水気を十分ふきとってから日陰で乾かす。
「エアフィルターが目詰まりすると冷暖房能力を弱め、電気のムダが発生します。2週間に一度はお手入れをしてください。お手入れをするときは、必ず運転を停止し、電源プラグを抜いてください」(同社)
(2)内部乾燥運転
冷房運転中に結露した室内機内部(アルミフィン部分)を乾燥させ、イヤなにおいの原因となるカビや細菌の繁殖を抑える(注:すでに発生したカビや雑菌を除去する働きや、殺菌効果はない)。
(3)室外機まわりの片づけ
吸込口と吹出口が物などでふさがれていないか確認する。ほこりや落ち葉などで目詰まりしている場合は、ほうきなどで掃除する。
(4)長期間使わない場合は電源プラグを抜く
「長期間使わない場合は、電源プラグを抜いておくことで落雷などによる故障を防止できます。また、リモコンの電池を取り出しておくと、液漏れなどによる故障を防止できます」(同社)
注意したいのは、自身で内部の洗浄をするのはNGということ。
「室内機内部の洗浄はお客様ご自身では行わず、必ずお買い上げの販売店またはお客様ご相談窓口に相談してください。誤った洗浄剤の選定や使用方法で洗浄を行うと、樹脂部分の破損や水漏れなどの原因になることがあります。また、洗浄剤が電気部品やモーターにかかると、故障や発煙、発火の原因になることがあります」(同社)
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ドラッグストアやホームセンターなどに行くと、さまざまなタイプのエアコンの掃除用洗剤が販売されています。スプレータイプの洗浄や防カビ、消臭剤、ウイルス対策のフィルターなど。また複数の大手ハウスクリーニング業者がエアコンクリーニングを行っており、オプションとして室外機の清掃まで行う業者もあります。
今年の夏は例年以上に活躍してくれたエアコン。労う気持ちも込めて、しっかりとお手入れし、暖房シーズンに備えたいですね。