「毎日田んぼの上」「何を言われようが俺はここに立ってる」農業への熱い思い、若者がヒップホップ調で発信

京都新聞社 京都新聞社

京都府京丹後市久美浜町の農業法人で働く若者が、農業や京丹後への熱い思いを込めたヒップホップ調の歌を動画投稿サイト「ユーチューブ」で発信している。美しい風景を背景に「汚い、きついと思われがちな農業のイメージを変えたい」と意気込む。

 米の生産販売を手がける久美浜観光園(同町丸山)で働く山岡怜亜さん(20)で、創業者の祖父や現社長の父親の姿を見て農業に憧れた。野球に打ち込み、高校は鳥取県の強豪校に進学。プロ野球選手を夢見たが、育ててくれた両親に恩返しをしようと家業を継ぐ決意を固めた。

 チームメートらから「ほんまに農業でええん?」と言われたが、衛星利用測位システム(GPS)を使って自動運転できるトラクターやドローンによる肥料散布など農業の最新技術や収穫する喜びに触れ、職業としての魅力を実感していった。

 昨年12月、田んぼや久美浜湾沿いなどで自作曲「ここから」を歌い上げる動画を高校時代のあだ名をもじった名前「Paddy Boy やーまん」で投稿。「毎日田んぼの上 ほんまにそれでいいのかって 何を言われようが 今でも俺はここに立ってる だからこそ 伝えたいことがあるんだぜ」など軽快かつ力強い歌詞が特徴だ。これまでに計6曲を投稿している。

 若い世代とみられる視聴者から「実家が農家であることに自信を持てるようになった」「京丹後の素晴らしい風景を見て、私も行きたいと思った」などの反応やコメントが寄せられ、山岡さんは「農業の楽しさや京丹後の魅力も発信したい」と意欲を高めている。

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