小3男子が作った"クソゲー"がSNS上で大きな注目を集めている。
「小3が作ったクソゲー新作 『き が無双するゲーム』です。」と件のゲームを紹介したのはライターの岡田有花さん(@yukatan)。
「き」がフィールド上の他のひらがなを倒しながらポイントを貯めてゆくというこのゲーム。50ポイントをためて必殺技を出すと「き」が巨大化して「さ」になり、すべての平仮名を倒してしまうというなんともユニークで香ばしい設定だ。
岡田さんのお子さんは、目下『き が無双するゲーム ~最強の き ~』と名付けたこのゲームに自分でハマっているとのこと。天才のひらめきを感じる今回の投稿について岡田さんに聞いた。
ーーお子さんのプロフィールをお聞かせください。
岡田:小3で8歳の男子です。もうすぐ9歳になります。Switch、スマホなどゲームが趣味で、漫画や折り紙、クイズも好きです。ひょうきんでマイペースな性格ですが、やりたいことを自分で見つけて徹底的に突き詰めるタイプです。その内容を人に話したがり、人に合わせたり、大人の言うことを素直に聞いたりはしません…。
ーー普段からよくゲームのプログラミングを?
岡田:Scratch、はじプロ、マイクラなどでプログラミングはよくやっています。YouTubeなどで他人が作ったゲームの動画をみて、マネして作ってみたり、「こういうのを作ろう!」と突然思い立って、作ったりしているようです。家でもときどき「どんなゲームを作ってほしい?」と聞かれることがあります。
だいたい、自由に遊んでいるだけみたいですが、月2回ほど、プログラミングやゲームを教えてくれる個人の教室に通っています。
ーー本作を作成された経緯を。
岡田:いつの間にか作っていて、「クソゲーができたよ!やって!」と見せてくれました。初見では「複雑そうなゲームだな、やってみるの面倒だな」と思いました(笑)。数値が3種類(「こうげき」「体力」「必殺」)もあるし。
ーー実際に遊んでみていかがでしたか。
岡田:プレイしてみると「なんじゃこれ!」と思いました。ひらがなでひらがなを倒すゲームは前も作っていたのですが、「き」が攻撃するときにちょっと大きくなるのと、必殺技が出ると、巨大化することに笑いました。
また、敵のひらがなは「き」をまっすぐ追うのですが、「う」だけランダムに動くよう設計されているのもいいゲームバランスで、敵から逃げるのが難しく、「なかなかやるなあ」と思いました。
ちなみに「き」が必殺技を出す時に「さ」に変化するのは私がプレイした後の感想として出たアイデアでした。「必殺技出す時に、違うもっと強そうなひらがなになったら面白くない?『さ』とか『ま』とか、『き』に似ている字で」という話しを私からして、彼が「さ」を選びました。結果、「き」より強そうではなくなりましたが…。
ーー投稿への反響について。
岡田:驚きました!前回投稿した似たようなゲーム「ま」が「み」で「も」を倒すゲームはそこまでバズらなかったので…。今回も、「前回ぐらい見てもらえるかな?」と思っていたら、3日で700万再生され、たくさんのコメントをいたいて、驚きました。今本人に聞いても「びっくりした」と言っていました。
◇ ◇
時に子供の健全な成長を阻害すると批判されるゲームやスマートフォンだが、岡田さんはあえてそれらをほぼ制限することなく使い放題にしているそうだ。その結果「子供の成長、発達によい影響を与えているし、親のストレスも軽減して、いいことばかり」だという岡田さん。ご興味ある方はnote記事「子どもに(ほぼ)無制限にスマホとゲーム与えて『本当に良かった』と思っている8つの理由」に詳細が書かれているのでぜひチェックしていただきたい。デジタル時代の育児に悩むお父さん、お母さんたちにとってきっと大きなヒントになるに違いない。
岡田有花さん関連情報
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note記事「子どもに(ほぼ)無制限にスマホとゲーム与えて『本当に良かった』と思っている8つの理由」:https://note.com/yukatan/n/nf613123e7857