中高生のみなさんは、将来についてどのようなイメージを持っているのでしょうか。ソニー生命保険株式会社(東京都千代田区)が「第4回 中高生が思い描く将来についての意識調査」のなかで聞いたところ、中学生・高校生いずれも約7割が「10年後の日本が不安」と回答したそうです。
調査は、全国の中学生・高校生1000人(中学生200人/高校生800人)を対象として、2024年6月にインターネットで実施されました。
調査の結果、自身がイメージする将来について、「10年後は明るい(「明るい」と「どちらかといえば明るい」の計)」と答えた割合は、中学生が62.5%、高校生は57.1%。一方、「不安(「不安」と「どちらかといえば不安」の計)」では中学生が37.5%、高校生は42.9%となりました。
続けて、「10年後の日本や世界」について「10年後の日本が不安」と答えた割合をみると、中学生は67.5%、高校生は62.5%となりました。
また、「10年後の世界が不安」と答えた割合は、中学生が71.4%、高校生は64.4%となり、中学生・高校生いずれもが10年後の日本や世界に対して、悲観的なイメージを抱いていることがうかがえました。
次に、「強い関心や危機感をもっている社会問題」を尋ねたところ、中学生の1位は「戦争・テロ」(49.0%)でした。次いで「少子高齢化」(46.5%)、「いじめ・ハラスメント」(43.5%)、「自然災害」(35.5%)といった回答が挙げられています。
他方、高校生でも「戦争・テロ」(37.0%)が最も高くなり、次いで「少子高齢化」(34.6%)、「いじめ・ハラスメント」(30.3%)と、上位3位までは中学生と同じ順位になりました。
また、「自分自身または周囲の人が当事者となっている社会問題」については、中学生は「いじめ・ハラスメント」(14.5%)、「ブラック校則」(10.5%)、「ルッキズム」(9.0%)、「少子高齢化」(8.5%)、「依存症」「自然災害」(いずれも7.5%)などが上位に並びました。
他方、高校生でも、「いじめ・ハラスメント」(9.0%)、「ルッキズム」(7.5%)、「ブラック校則」「少子高齢化」「依存症」(いずれも7.1%)と中学生回答と同じ項目が上位に挙がっています。
最後に、「自身が解決に向けて取り組みたい社会問題」を教えてもらったところ、中学生は「いじめ・ハラスメント」(17.0%)が最多に。他方、高校生の回答をみると、「気候変動・環境問題」(13.9%)が最も高くなりました。