『ONE PIECE』読者全員が騙された? 驚愕のミスリード…ボニーの涙とエースの父、ロジャーのメッセージに隠された真実

海川 まこと 海川 まこと

週刊少年ジャンプにて連載中の大人気マンガ『ONE PIECE』の魅力のひとつといえば、さまざまな箇所に張られた伏線とその回収ではないでしょうか。同作はこれまでに沢山の伏線が回収され、多くの読者を驚かせてきました。なかでも、作者である尾田栄一郎先生が仕掛けていた天才的なミスリードに騙された読者は多いことでしょう。

多くの読者が騙されたミスリードといえば、ジュエリー・ボニーの親についてが有名です。ボニーはシャボンディ諸島編でルフィと並ぶ、最悪の世代のひとりとして登場しました。その後、マリンフォード頂上戦争編で、白ひげが傘下の海賊であるスクアードに刺されたあとに泣いている描写が描かれています。

また頂上戦争後に赤犬と対峙した際にも「お前達…!!!!絶対に許さねェからな!!!!」と発言しており、白ひげやエースを討ち取った海軍に対して恨みを抱いていました。このことからネット上ではボニーの出自について「白ひげの娘説」や「エースの妹説」が囁かれますが、実際はボニーは七武海だったバーソロミュー・くまの娘であることが明らかになります。

つまり頂上戦争で泣いていたのは父であるくまがサイボーグに改造されていたからで、赤犬への許さない発言も政府に対しての発言だったと考えられます。頂上戦争での話を巧みに利用したミスリードに多くの読者が騙されたことでしょう。

その他、頂上戦争の引き金となったポートガス・D・エースの発言にも多くの読者が騙されました。エースは大監獄インペルダウンに捕らえられた際「おれもルフィも...世界的大犯罪者の血を引いてんだ...」と語っています。エースはルフィと兄弟であることが初登場時から明かされており、エニエスロビー編の終盤でルフィの父親が革命軍の総司令官モンキー・D・ドラゴンであることが明らかになっていたので誰もがエースの父親はドラゴンだと考えたはずです。

しかし頂上戦争編でエースの父親は海賊王ゴール・D・ロジャーであることが当時の海軍元帥のセンゴクの口から告げられます。先のエースのセリフには嘘がなかったものの、エースとルフィが義兄弟だったことや、エースの父がロジャーだったことが重なり、当時の読者の多くは驚かされたことでしょう。

また空島編の歴史の本文(ポーネグリフ)に残されていたロジャーのメッセージに関しても、多くの読者を騙したミスリードがありました。ロビンが空島で見つけたポーネグリフにはロジャーのメッセージが残されており、当時の読者に「ロジャーはポーネグリフも理解していた」という印象を与えています。しかし、空島のポーネグリフにメッセージを残したのが、実はワノ国の侍である光月おでんだったことがワノ国編にて明かされました。

この事実に読者も「レイリーはロジャーのことを文字は扱えなかったけど読めたって感じで伝えてたもんな」と納得している様子でした。

上述したように、『ONE PIECE』にはさまざまなミスリードが描かれてきました。そしておそらく読者も未だに気づけていないだけで、現在も謎になったままの伏線もミスリードの可能性があるでしょう。このようなミスリードとその解決を楽しむのも『ONE PIECE』の魅力のひとつです。

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