株式会社クラレ(東京都千代田区)は、このほど「2024年版 小学6年生の将来就きたい職業」の調査結果を発表しました。同調査によると、将来就きたい職業の総合1位は2年連続で「スポーツ選手」となりました。
調査は、2024年3月に小学校を卒業した子ども657人(男子314人、女子343人)を対象として、2024年1月~3月の期間に実施されました。
調査の結果、「2024年版 小学6年生の将来就きたい職業ランキング」は、1位「スポーツ選手」(8.8%)、2位「医師」(5.3%)、3位「教員」(4.9%)という結果になりました。
小学6年生の将来就きたい職業を男女別にみると、男子は「スポーツ選手」(17.8%)が2位に10ポイント以上差をつけて1位となりました。
内訳は、「野球」(35.7%)、「サッカー」(33.9%)、「バスケットボール」(10.7%)となっており、特にバスケットボールは、世界大会出場を決めた日本代表の活躍や国内リーグの盛り上がりなどにより、2023年調査の3.0%から約3倍に増加しています。
次いで、2位に「研究者」(7.0%)、3位には2年連続でポイントを伸ばした「IT関係」(5.4%)が初めてTOP3にランクインしました。
IT関係の内訳をみると、約8割がプログラマーを志望しており、小学校におけるプログラミング教育の浸透や、子どもを対象とするプログラミング教室の増加などにより、職業の選択肢としてITがより身近なものになっていることがうかがえました。
そのほかでは、コロナ禍でその仕事の大切さや意義が見直され、2022年を境に右肩上がりで上昇している「医師」(4.5%)が4位にランクイン。同じ医療職では、「薬剤師」(2.2%)が大きく順位を上げて11位、命を守るという視点では、2023年調査ではランク外だった「消防・レスキュー隊」(1.9%)が13位に入りました。
一方、女子のランキングでは、3年連続で「漫画家・イラストレーター」(7.9%)が1位となりました。内訳は「イラストレーター」(88.9%)が2023年調査の73.0%から増加しており、ゲームやアニメなど多彩なコンテンツでイラストレーターの活躍が目立つ中、「将来は自分も」と夢見る子どもが増えている様子。
次いで、2位「医師」(6.1%)、3位「教員」(5.5%)と続いたほか、4位「看護師」(5.0%)、7位「医療関係」(4.1%)、10位「薬剤師」(3.8%)などの医療職がいずれも順位・ポイントを伸ばし、TOP10のうち医療職が4割を占めました。
そのほか、「美容師」(4.4%)が2年連続でポイントを伸ばし6位に順位を上げており、多様性が尊重される時代になり、さまざまな髪型・髪色で自己表現をする人を目にするなかで、一人ひとりにぴったりのヘアスタイルを作り上げる美容師に注目する子どもが増えていることがうかがえました。