ワークマン、初の作務衣を発売「売れ行きとても好調」 顧客から多数の要望→祭り商品のノウハウ生かし商品化

金井 かおる 金井 かおる

 「ワークマンがついに作務衣を」ーー作業服大手のワークマン(本社、群馬県伊勢崎市)が今年の春夏新商品として作務衣を発売し、話題になっています。同社が作務衣を発売したのは今回が初。

「作務衣を作ってほしい」多数の顧客から要望

 商品化に踏み切った理由は、顧客からの要望と、コロナ禍が収束したことによるお祭りイベントの復活がきっかけでした。

 同社担当者によると、「作務衣を作ってほしい」という声は多数の顧客から寄せられていたそう。SNS上でも2011年頃から「ワークマンに作務衣はないのか」「部屋着にワークマンの作務衣がほしい」「作務衣を作ってください」などの声が多数投稿されています。

 また、徐々に野外イベントなどが復活し、お祭りで着用する衣服の需要が上昇。同社はもともとお祭りでは定番の柄シャツ(鯉口シャツ)を手掛けており、蓄積していたノウハウは作務衣の商品化に生かせたといいます。

 発売後の売れ行きは「とても好調に推移しています」(同社担当者)。

 同社では着用シーンとして、「和の作業着やリラックスウェアとして」と提案しており、公式Xでもおうち時間、旅、湯治宿、旅館、職人、そば打ち職人、陶芸などのハッシュタグを付けて紹介。さまざまなシーンで活用できることをアピールしています。

 素材はポリエステル100%で、「洗濯をしても乾きやすく、扱いやすい吸水速乾」(同社)。袖口と裾、ウエストはゴム仕様。ポケットは上着には左前面に、パンツには両サイドと右後ろにあります。

 入手方法は店舗販売のみ。同社では、取り扱い店舗が限定されているため、まずはワークマンオンラインストアで最寄りの店舗の在庫を確認し、取り置きをしてから来店してほしいとしています。

 商品名「WMリラックス作務衣 4点セット」。作務衣上下と扇子、タオル、バッグのセット。価格は3900円(税込)。色はコンとカーキの2色展開。サイズはM〜L、L〜LLの2種。

     ◇

 SNS上では現役の僧侶やアウトドア愛好家などが反応しており、「えっ、ワークマンに作務衣あるんですか」「僧侶の間に激震」「Xで見かけたから買ってみた」「作業着にしたい」「作務衣デビューしたい」「部屋着に」「寝巻きになるかな」「レディース用のSサイズも作って!」などの声が上がっています。

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