村人がみんなかかしに変えられた? 秘境の里を飛んだドローン動画が話題に 撮影者に聞いた

ゆきほ ゆきほ

「村人が全員かかしに変えられた村」の映像がSNS上で話題になっています。

かかしが大勢集まっているものの、人の気配はなし。この映像はどこでどのように撮られたものなのでしょうか。撮影したスカイフィッシュさんに話を聞きました。

――このかかしの村はどこに?

「徳島県三好市東祖谷にある、天空の村・かかしの里という場所です。元々テレビで見たのが知ったきっかけでした。NHKの「ドキュメント72時間」という番組で衝撃を受け、いつか行けたらいいなと思っていたのですが、友人が写真を撮りに行ったことをきっかけに、ほぼ弾丸で現地に向かいました」

――鳥になってかかしの村に迷い込んだような気持ちになります。

「ゴーグルを装着して、ドローン視点で撮影しています。鳥になったような視点で、ダイナミックかつ狭いところにも入って撮影ができます。視線を拡張して鳥や虫の目線で映像を記録できるんです」

――地元の反応は?

「20人から30人ほど住んでいる村なのですが、今回お会いできたのは、かかしを作っている綾野さんという女性だけでした。村に着いたらちょうど畑にいらっしゃって、撮影の許可をいただきました。メディアに慣れていらっしゃるのか、意外とドローンも気にならないようで、「良いの撮れた?」と気さくに声をかけてもらったいました(笑)。別のポストで投稿した動画の最後に畑で作業している綾野さんが出てくるのですが、全く気にすることない様子でした」

――気になったかかしは?

「体育館の奥にある結婚式のコーナーですかね。両脇にひな祭りや端午の節句の飾りもあり、中央は結婚式というおめでたい展示なのですが、どこか物悲しさもあって不思議な気分になりました」

――撮影にあたり、一番こだわったところはどこですか?

「電波が途切れず、かつ自分が見切れない位置で操縦するというのがドローンのオペレーターとして毎回飛ばす時に考えるポイントです。実は今回は、あの体育館の中で、かかしの中に紛れて撮影しています。かかしがちゃんと人間のサイズになっているので、自分が中にいても全然バレません(笑)」

◇ ◇

スカイフィッシュさんの動画がXに投稿されると「こうなると人間を見つけた方が驚く」「すごい展開!体育館自体芸術!!」「ハエってこんな視野で生きてるのかな」などの反響が寄せられました。空を飛んでいるような気持ち良さが味わえるのがドローン撮影の良さ。スカイフィッシュさんの映像は、気軽に立ち入れない秘境での撮影が特長です。ぜひご覧ください。

スカイフィッシュさん関連情報
https://lit.link/droneskyfish

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