【五月病対策に!】森林浴はなぜ癒される? 関東近郊のおすすめスポット10選もご紹介

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GW明けから、なんだか妙にやる気が出なかったり、気分がシャキっとしない方もいるのではないでしょうか。それは、いわゆる「五月病」と呼ばれる症状。

そんなときに効果的なのが、実は「森林浴」なんです。

意外と知らない森林浴のサイエンス。
今回は「視覚」と「嗅覚」にフォーカスを当てて、解説していきます。
最後には関東近郊のおすすめスポット10選も紹介していますので、是非参考にしてみてください。


【視覚】最も目に負担がない「緑色」

人間の目で見ることができる光は、波長が約400~700nm (nm:ナノメートル)の「可視光線」と呼ばれる領域です。その中で、植物が有している「緑色」は約500~550nmと、可視光線のちょうど中間に位置しており、波長の長いものや短いものに比べて、低負荷で知覚することができます。

そのため、緑色は「最も目に負担がない色」といわれており、心を落ち着かせる効果があると考えられています。


【視覚】進化過程で獲得した「M錐体」

私たちが緑色に惹かれるのは、人類が進化していく過程で獲得してきた「色覚特性」であるともいわれています。

かつて、私たちの祖先である哺乳類は、S錐体とL錐体の2色型の色覚で認識していましたが、その後の突然変異により、L錐体よりも短波長側に感度のある「M錐体」を獲得し、3種の錐体(S錐体、M錐体、L錐体)による色覚を獲得しました。

各錐体の感度の違いが功を奏したことで、緑豊かな場所に生息していた祖先のサルの一部は、熟した赤い果実や黄緑色の若い芽を探しやすくなるといった、食料を発見する能力と鮮度を判断する能力を獲得し、生存する上で有利に働いたと考えられています。

つまり、緑色を細かく認識することができる能力は、人類の進化の過程で獲得することができた特別な色覚特性であり、現在の私たちにとっても健康を維持するために重要な役割を果たしているのです。


【嗅覚】フィトンチッドの癒し効果

森林浴を行うと、どこか清々しく爽快感のある香りがしませんか?
それは「フィトンチッド」(phytoncides)呼ばれる成分です。

フィトンチッドは、樹木などが害虫から身を守るための「防衛機能」として発している揮発性の物質です。ただ、フィトンチッドという単体の成分があるのではなく、テルペン類と呼ばれる有機化合物の総称を指しています。

フィトンチッドは、私たち人間にとっても良い生理的効果があり、嗅覚を通じて自律神経に作用することで、リラックス効果へと繋がっています。また、血圧を下げる効果や、ストレスホルモンを抑制する効果、免疫力を高める効果など、沢山の医学的な効果が続々と明らかになっています。


関東近郊の森林浴おすすめスポット10選

最後に、関東近郊の森林浴おすすめスポットを紹介します。
是非参考にして、心身共に癒されてみてください。


1.水元公園
住所:東京都葛飾区水元公園3-2
アクセス:「水元公園」バス停より徒歩7分

2.等々力渓谷
住所:東京都世田谷区等々力1-22
アクセス:等々力駅より徒歩8分

3.秋川渓谷
住所:東京都あきる野市戸倉1420
アクセス:あきる野市ICから車で30分

4.明治神宮
住所:東京都渋谷区代々木神園町1-1
アクセス:参宮橋駅より徒歩10分

5.軽井沢(信濃路自然歩道)
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢三笠
アクセス:三笠バス停より徒歩5分

6.上高地
住所:長野県松本市安曇上高地
アクセス:沢渡駐車場からシャトルバスで30分

7.志賀高原
住所:長野県下高井郡山ノ内町大字平穏7148
アクセス:信州中野ICから車で40分

8.北の丸公園
住所:東京都千代田区北の丸公園1-1
アクセス:東京メトロ半蔵門線「九段下駅」徒歩5分 東京メトロ東西線「竹橋駅」徒歩5分

9.筑波山
住所:茨城県つくば市筑波
アクセス:つくば駅からシャトルバスで50分

10.湖尻園地
住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根164
アクセス:「桃源台」バス停より徒歩約5分


動画解説:小野寺那智

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