5歳息子がゲームを始めると→少し悲しげな猫がやってきて… 攻防戦に爆笑「種族の垣根を超えた兄弟みたい」

渡辺 晴子 渡辺 晴子

「さっきまで一緒に遊んどったのに…」

パソコンゲームに夢中の男の子と構ってほしい猫さんたちが繰り広げる“攻防戦”の動画がInstagramで話題になりました。

投稿したのは、飼い主さん(@zozo_yaaan)。男の子は5歳の次男くんです。猫さんは、元保護猫のZOZOくん(推定1歳・雄)。飼い主さんによると、動画は2カ月ほど前に撮影したもの。次男くんがパソコンでゲームを始めたのをZOZOくんが発見。そっとパソコンのキーボードに乗り構ってほしそうにしていたとか。

次男くんが「ちょっとそこはどいて」「ごめんねー」と言いながら、ZOZOくんを下に降ろしても、ZOZOくんはなかなか引き下がらず再びパソコンに乗ろうとするのですが…そんなふたりの“攻防戦”にくぎ付けになる人たちからたくさんのコメントが寄せられています。

「だんだんイカ耳になっていくくだりに、思わず笑っちゃいました」

「やり過ぎると目が悪くなるニャ!」
「息子くん、押しのけてる 種族の垣根を超えた兄弟のよう」
「声かけめっちゃ優しいのに退ける時容赦ないの笑いました」
「この猫 なかなかやりおる…www こんなん相手するしかないじゃないか笑笑」
「だんだんイカ耳になっていくくだりに、思わず笑っちゃいました」
「可愛いおふたりの攻防戦、微笑ましくて可笑しくて」

多くの人たちが繰り返して見てしまうほど笑いを誘った次男くんとZOZOくんたちの“攻防戦”。撮影時のことを、飼い主さんに聞きました。

次男がゲームを始めると…少し悲しげな表情を浮かべながらパソコンに乗ってきた猫

──ゲームをしたい次男くんと構ってほしいZOZOくんの“攻防戦”の動画が話題になりました。

「実は次男がゲームを始める前に長男と次男とZOZOの3人で猫じゃらしを持って追いかけっこをしたり、おもちゃのねずみを投げてZOZOが取ってくるのを繰り返したりして遊んでいました。突然何か思い出したように兄弟がパソコンゲームを始めてしまい、急に構ってもらえなくなったZOZO。少し悲しげな表情を浮かべながらパソコンに乗っていたのを私が発見して動画を回していました」

──次男くんがパソコンのキーボードから下に降ろしても、なかなか引き下がらないZOZOくん…(笑)

「今回のようなシチュエーションは初めてのことではないのですが…ZOZOはパソコンの横に座り込んでみたり、画面を一緒に見たり、キーボードの上に座ったり、寝そべってみたりして。構ってほしい気持ちが強いときは、今回のような“攻防戦”をしているときがありますね」

──構ってもらえなかったZOZOくん、どんな様子でした?

「ZOZOは構ってほしい時に構ってもらえないと悲しそうな、少し怒っているような、表情を浮かべます。パソコンゲームにやきもち焼いてかわいいなと思うのと同時にこんなに一途にアピールしたり…諦めない行動に面白いなと思いました。さっきまで楽しく一緒に遊んでたのに何で?大きい黒い画面ばかり見てみんな楽しい?って心の声が聞こえてきそうで。ZOZOが座り込んでどんな行動、表情をするのかとても気になって見ていました」

──やきもちを焼いちゃったZOZOくんですが、最近はパソコンで遊んでいる次男くんへのお邪魔が減ってきたとか。

「パソコンの前に座っても構ってもらえないと分かってきたようで、今ではパソコンの邪魔をすることは少なくなってきました。パソコンが始まっても少し離れて見ていることが多くなって。たまにパソコンの上に乗ろうとはしますが、諦めは以前より早くなったかと思います! たまに邪魔をしている姿を見ると、ほほえましく人間の兄弟げんかのようなやり取りだなと思いながら見守っています」

猫がお邪魔をするのは次男だけ お互いに譲れない…まるで人間の兄弟げんか

──確かに、まるで兄弟のような次男くんとZOZOくんですね。

「はい。このパソコンの邪魔をする猫の行動は他の猫の動画でも拝見したことが何度もあるので、猫あるあるなのかとは思うのですが、うちでは次男だけにする特別の行動です。私が思うにZOZOは次男に対しては甘える対象よりどちらかというと一緒に遊んでくれる対象として見ているのかなと思っています。いつもふたりはちょっかいをかけたり、かけられたりのやり取りをして遊んでいます。大人と猫の遊びにはない独特のコミュニケーションで日々遊んでいます」

──5歳だとまだやんちゃ盛りの次男くん…。

「まだまだやんちゃ盛りで相手に譲れないことも多い次男なので、パソコンの邪魔をしてくるZOZOをどかす、ZOZOがかみ付いて嫌だと主張し、しつこくZOZOもパソコンに座る。次男がまたどかすといったお互い譲らないやり取りもしばしば。もちろんZOZOがしつこく次男が泣くこともあり、その時は私も仲介に入っています。本人たちはとても真剣だとは思うのですが、私はかわいい兄弟げんかに癒されています。

ただ構ってほしい欲もZOZOのタイミング次第、構いに行くと今じゃないと避けられたりかまれたり。その辺がまだ次男には塩梅が分かりません。とはいっても、そんなことはお構いなくいつでも真っ直ぐありのままの感情で遠慮なくZOZOとコミュニケーションを取ります。ZOZOも嫌がりつつも結局最後は側に寄っていく、私たち大人にはない信頼関係が築かれていてとてもうらやましく思います。

またZOZOは初めからべったり甘えていた長男とは対照的に次男との関係は良き戯れ合いの相手でした。ZOZOが次男に対して膝に乗ったり甘えた行動はとらなかったのですが、最近次男に対してZOZOから抱っこを要求したり膝に乗ったりと甘えた行動を取るようになって。次男は重くて抱っこはできないので、ZOZOが好きなスリングを使って抱っこしたりしています。日々ZOZOとの関係は変化してきているように思います」

元保護猫「ZOZOくん」の名前の由来は?

──ZOZOくんは元保護猫とか。

「保護したのは、2023年5月。5月なのに夏日だった日です。職場へ出勤する道中、子猫の鳴き声が聞こえて気になって鳴き声のする方へ行きました。そこは畑だったのですが、使われていないビニールハウスの中で鳴き声が聞こえてきて。ただ姿は見えませんでした。仕事中も気になっていたので仕事が終わってからまた畑に向かったんです。鳴き声はしてませんでしたが、声をかけると鳴き声が聞こえて物置の中からキジトラの子猫(当時生後2週間ほど)が姿を現してくれました。

急いで帰宅し病院へ、まだミルクの時期だったので3時間おきにミルクをあげて家族でお世話しました。まだ真っ直ぐ歩くことができない中、暑い日に独りぼっちで助けを求めていた子猫の生命力に感動し、また愛くるしいかわいさにメロメロになってしまって。我が家に迎え入れることになりました」

──名前の由来が気になります。

「ZOZOというのは家族が考えたのではなく、保護して向かった先の動物病院の受付のお姉さんが名付け親なんです。キャリーを持っていなかったので、家にたまたまあったファッション通販サイトのZOZOTOWNのダンボールに入れて病院に向かったところお姉さんに『ZOZOちゃん元気でよかったね、また診察に来てね!』と言われて(笑)。家に帰ってからも名前を考えていましたが、お姉さんが言った『ZOZO』がみんな気に入って。誰ともかぶらないし、ちょっと珍しい名前だからいいんじゃないという経緯で採用されました」

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