1か月 高温傾向続く ゴールデンウィーク前から「かなりの高温」早めの熱中症対策を

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今日18日(木)、気象庁はこの先の1か月予報を発表しました。この先も高温傾向が続く見込みです。また、広い範囲に「高温に関する早期天候情報」も発表されました。ゴールデンウィークが始まる前から「かなりの高温」となり熱中症対策が欠かせません。早めの暑さ対策が必要です。

数値予報モデルによる予測結果

1か月平均の地上気圧は、日本の南には高気圧、日本海には気圧の尾根があり、その間の東シナ海から本州の南岸にかけては気圧の谷となっています。
このため、西日本太平洋側を中心に、低気圧や前線の影響を受けやすい時期があるでしょう。

また、上空約1500mの気温は、日本付近では全国的に平年より高い見込みです。このため、各地とも暖かい空気に覆われやすいでしょう。

全国的に日照少なめ 西ほど降水量多い傾向に

西日本や沖縄・奄美など西の地域ほど、低気圧や前線の影響を受けやすい時期があるでしょう。また、北日本も湿った空気の影響を受ける見込みです。このため、全国的に日照時間は平年並みか少ない見込みで、晴れる日が少ない傾向となるでしょう。

向こう1か月の降水量は、西日本の太平洋側と沖縄・奄美で平年に比べて多くなるでしょう。雨が予想される日には、どれくらいの量の雨が降るかやどういう降り方になるのか、雨の降り方には注意が必要です。

また、一昨日16日(火)~昨日17日(水)は、暖かい空気の中、上空に強い寒気が南下して、西日本から東日本を中心に大気の状態が不安定となり、局地的に積乱雲が発達しました。上空で寒気と暖気がせめぎ合う今の時期、気象条件によっては局地的に激しい雨や雷、ひょうが降ることもあります。「大気の状態が不安定」というキーワードが出たら、雨雲レーダーをこまめにご確認の上、安全な行動をとってください。

ゴールデンウィーク前から熱中症対策を

気温はこの先1か月(4/20~5/19)を通して、全国的に高い予想です。また、来週からは各地で季節先取りの暑さになるでしょう。

今日18日(木)、気象庁は沖縄、九州~北海道にかけての広い範囲を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
沖縄・奄美から東北にかけては24日(水)頃から、北海道日本海側と北海道太平洋側は25日(木)頃から、この時期としては「かなりの高温」となる見込みです。

来週の前半にかけては、北海道や東北はいったん暑さが落ち着いて、急に涼しく感じる日もありますが、来週の後半以降は、20℃を超える地点が一気に増えるでしょう。
関東から西の地域では、24日(水)頃から25℃以上の夏日が続出し、連日の夏日となったり、30℃近い暑さになる所もある見込みです。

ゴールデンウィーク前の早い時期から熱中症対策が欠かせません。特に、暑さに弱いお年寄りやお子さんには、いつも以上に気を配って、こまめな水分補給をするように声掛けをしてあげましょう。

今週末も全国的に気温が高く、明日19日(金)・明後日20日(土)は九州~東北まで最高気温が25℃以上の夏日の所が増えるでしょう。まだ身体が暑さに慣れていない時期です。急な気温の上昇で体調を崩さないようにご注意ください。

※高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。

暑くなる前から始めよう 熱中症予防

熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。

①暑くなり始めの頃から、暑さに備えて体づくりを行いましょう。「やや暑い環境」で「ややきつい」と感じる運動を、毎日30分程度行い、体を暑さに慣れさせてください。

②できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。

③暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、こまめに室温を確認しながら調節するとよいでしょう。なお、感染症対策として換気を行う場合は、窓とドアなど2か所を開放したり、扇風機や換気扇を併用したりするのが、おススメです。換気後、エアコンの温度は、こまめに再設定してください。

もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。

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