「厨房のアリス」で主演の門脇麦 そのルーツは平清盛!? 名字が明かす驚きの家系

森岡 浩 森岡 浩

ドラマ、映画、CMと今人気の門脇麦。1月から放映されている日本テレビ系「厨房のアリス」では主演をつとめている。この「麦」という珍しい名前は本名とのこと。では「門脇」のルーツはというと、平清盛につながる由緒ある家系だ。

「門脇」という名字は、高知県、鳥取・島根両県の県境付近、東北地方中央部の山間部の3カ所に集中している。全くバラバラの3地域だが、いずれの「門脇」もその先祖は同じであるという。

平安時代末期、平家一門は朝廷の重要な役職を独占していた。政治の中心となっていたのは平清盛。清盛は六波羅に屋敷を構えて、ここで政治を行っていた。そして、清盛の一族はみな高官となり、一門で朝廷を牛耳っていた。

平清盛の異母弟である教盛は兄弟の中でも最も清盛の信頼が厚く、中納言に昇進して清盛の側近として活躍した。その邸宅は、この六波羅館の総門脇にあったことから、世間から「門脇中納言」と呼ばれていた。

教盛は兄清盛の没後はその子宗盛を補佐し、一門の都落ち以降は貴族から一転して武将として活躍。備中水島で源義仲を破り、播磨室山では源行家を撃退した。しかし壇ノ浦合戦では源氏に敗れて海中に身を投じた。

平家を代表する武将であった教盛には、各地に落武者伝説が多い。そして、教盛の子孫は「門脇中納言」に因んで名字を「門脇」とし、教盛の末裔であることを伝えているという。

最も有名なのは鳥取県西伯郡大山町所子の豪農門脇家で、やはり平教盛の末裔と伝える。

江戸時代後半には大庄屋をつとめ、明和6年(1769)に3代目本右衛門によって建てられた同家住宅は国指定重要文化財で公開されている他、分家の南門脇家住宅は鳥取県保護文化財、東門脇家住宅は国登録文化財である。

高知県の門脇氏も平教盛の子国盛の末裔と伝える。土佐国香美郡韮生郷(高知県香美市)には平国盛が落ちてきたという落人伝説があり、門脇氏はその子孫という。戦国時代は長宗我部氏の家臣となっていた。

門脇麦はニューヨークからの帰国子女。どの門脇氏につながるかはわからないが、平家名門の末裔と伝える一族である。

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