61歳女性、好きな服着ると「スキップしたくなる」 ド派手ファッションに称賛の声「理想の姿」「あこがれる」

金井 かおる 金井 かおる

 「61歳になっても赤いチェックのスカート履きたいしジャージも着たいし流行りの韓国ブランドバッグも持ちたい」ーーある女性のファッションが今、ネット上で話題を呼んでいます。真っ赤なブラウスとチェックのスカートに、ショート丈のジャージ。手には若者に人気のブランドバッグが。写真は1700万インプレッション超えという注目度の高さです。

 自身のファッションをSNSに投稿するのは、奈良県在住の「はる。」さん(61)。

 3人の子どもたちが幼い頃は、「ママ友の中で浮かないように」とナチュラルなファッションに抑えていましたが、子育てが一段落すると80年代の原宿ファッションを思い出し「気持ちが再燃」。年齢にとらわれることなく、個性的なおしゃれを楽しむ姿はネットユーザーを中心に共感を生み、「本当にかわいい」「素敵すぎる」「理想の姿」「あこがれる」など、称賛の声が集まっています。

子育て後、若い頃の「好き」を思い出し

 「何歳になっても好きな服を着ていいんだよ!って私よりも若い方に勇気を与えたい」と日々発信を続ける「はる。」さんに話を聞きました。

──若い頃、ファッションの勉強かお仕事を?

 「高校卒業後、大阪モード学園に進み、デザインの勉強をしていました。その頃はDCブランドや古着を自分でリメイクしたり、派手な服を着たりしていました。その後結婚して、3人の子どもの子育て中は、『ママ友の中で浮かないように』とナチュラルテイストのファッションをするようにしておりました」

──再び目覚めたきっかけは。

 「長女(編集部注:漫画家のキシダチカさん)がアイドルの衣装をデザインすることになり、そのお手伝いをするうちに若い頃好きだった80年代原宿ファッションのカルチャーを思い出し、気持ちが再燃しました」

──好きな服を着るとどんな気持ちに。

 「スキップしたくなりますね(笑)。気持ちが前向きになります。服を選ぶ基準は、もうそれは気持ち優先です。好きな服が向こうから視界に飛び込んでくるといいますか、吸い寄せられます。その中でシルエットが自分に合うものを選びます。あまりトレンドとかは意識しておりません。重ね着が好きなので、レイヤードアイテムに目がないです」

──よく行く洋服店は。

 「お店は特に決めておらず、古着屋さんやセレクトショップ、インスタグラムで見つけたショップで通販することも。ショッピングモールにあるようなお店も好きです。小柄なのでキッズサイズもよく着ています。キッズの方が派手な服が多いので」

「年相応」「若作り」って何だろう?

──年齢を重ねると「年相応の落ち着いた服を着ないと」「若作りと思われるかも」など、気にしがちになります。

 「年相応の服って何だろう?っていつも思っています。年齢なんてただの記号で、一人一人の個性があるのだから自分らしい服を着ることが大切だと思います。私は『若作り』とか『若く見せたい』と思ってコーディネートはしていなくて、『この人は一体何者? 年齢も職業も不詳』ーーという感じに見えたらいいなぁと(笑)。若作りってネガティブな言葉ですね。日本独特の文化なのかな。若いことが良いっていう意識が作った言葉なのかもしれないですね。歳を重ねてもファッションは自由なのに」

──SNSの発信も積極的です。

 「長女の手伝いをしていく中で、若い方達に『オシャレですね!』『素敵ですね!』と言われることが多くなり、これはインスタグラムで発信したらウケるのかしら?と娘にやり方を教えてもらい、今の形になりました」

──今回の投稿も大きな反響です。

 「若い方からの反響が多くてうれしいです。Xを見てくださった方からリプライやDMでファッションについてのお悩みを受けることもあって、みなさんせっかく若いのに、何かの呪いを自分にかけてしまって、好きな服を着ることをあきらめてしまっている人が多くてビックリしております。服は自分で選択できる数少ないモノの一つです。せっかく何を着てもいい時代に生まれたのですから、好きな服を着てイキイキと楽しくなってほしいです。私の投稿を見て少しでも好きな服を着ることへの勇気を持って頂けたらうれしいです」

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