2月29日は4年に一度の“円満離婚の日”だそうで…。
離婚予定の夫婦や、すでに離婚した新郎新婦ならぬ旧郎旧婦が、家族や友人らの前で再出発の決意を誓い合う「離婚式」なるセレモニーが誕生したのは2009年のこと。結婚指輪をハンマーで叩き割るなどのプログラムがあり、これまでに700組以上の夫婦、元夫婦が式を挙げてきたという。閏年の今年、円満離婚の日が巡ってくるのを前に、セレモニーをプロデュースする「たきびファクトリー」社が東京都内で離婚式の体験イベントを開催した。
離婚式の基本的な流れはこうだ。
①2人が離婚に至った経緯を司会者が参列者に向けて説明
②2人から挨拶
③友人代表挨拶(基本的には離婚経験者が務める)
④「最後の共同作業」として結婚指輪をハンマーで叩き割る
⑤会食
その他、「2人が出会ってから別れるまでの写真を見せるスライドショー」「キャッチした人は円満離婚できるとされるブーケトス」「パイ投げによるお色崩し」などのオプションもある。離婚式の意義について、同社は「けじめをしっかりつけて良い形で再スタートが切れる」「片方だけの主張ではなく、公式声明が出されることによって混乱を避け、周りへの配慮につながる」「離婚後も相手の友人らと良好な関係を続けられる」などを挙げている。また離婚式で友人や親族に励まされ、逆に離婚を思いとどまった夫婦も15組いるという。
2月27日夜に東京都内で行われたイベントには、離婚を検討している人だけでなく円満な夫婦も含む18歳以上の多彩な人々が参加。模擬離婚式のほか、僧侶による「出会いと別れ」についての説法、離婚式経験者の講話などを通じて結婚と離婚の本質、夫婦関係についてあらためて考えた。
また2020年から2024年に円満離婚した芸能人夫婦から一般投票で選ばれる「円満離婚オブザイヤー」の発表も行われ、芸人の粗品さんと元タレントの秋山衣梨佳さんに決定。後日、事務所宛にトロフィーを送るという。
公募していた離婚川柳の大賞には「ハネムーン、サイパンだった 今、裁判」という悲しい一句が選ばれた。