計量カップに入って大人しく運ばれるイガグリフグが「かわいすぎる」と、X(旧Twitter)で話題を呼んでいます。
投稿者の街屋(@masa_aquarium)さんは、写真に映るイガグリフグの飼い主さん。水槽の換水をおこなう際、バケツに一時的に移ってもらうそうで、写真はそのシーンでした。
1リットルの計量カップに収まって、なんとも言えない表情で運ばれるイガグリフグ。街屋さん曰く「計量カップが慣れてるためか一番大人しくしてくれる」そうで、投稿された写真には、「え、ぬいぐるみみたいでかわいい…」「されるがままでかわいい~!」「あまりに癒し度が高い」「すごく慣れてる感じがする 魚も感情とかあるのかな」と愛らしさを感じた人も多いようです。
「飼育できること自体夢のような魚」
街屋さんがイガグリフグを飼い始めたのは、ちょうど1年前から。「イガグリフグを飼育したいと思ったのは中学生の頃に海岸で漂着してる死体を拾ったのがきっかけですね。当時でも今でも、飼育記録はおろか漁獲例自体も非常に少ない魚でした。現在でも国内での飼育例自体、水族館等を含んでも10例前後ではないでしょうか」。
街屋さんがそう語る通り、イガグリフグは日本国内での確認例は少なく、採取されるのは稀な種だそう。「飼育できること自体夢のような魚」だそうで、探し続けること10年ほど経った昨年、「縁に恵まれまして飼育することが叶いました」。
飼育しはじめた当初は、換水の際には素手で移動しようとしていたそうですが、その名の通りいがぐりのような棘があることから断念し、計量カップで移動することに。すっかり慣れてくれて、体がはみ出すようになっても、計量カップでの移動が一番落ち着くようです。
気になるイガグリフグの生態については、「好奇心も強く人懐っこい性格ではあるのですが、大人しくはないですね。水槽の苔取りで入れていた巻き貝も殻ごと食べてしまったり、ガラス製の水温計にも噛みついて壊してしまったりと、色んなものを壊してます。うちの破壊神さんなんて呼んでることがあるくらいですね。他の飼育例を聞くと臆病な個体もいるみたいです」(街屋さん)。
最後に、イガグリフグを飼育する魅力を聞きました。「おそらく(飼育することは)そうそう真似できないと思いますw 入手に難がありすぎます故… ただ、見た目が可愛らしいのはもちろんなのですが、フグの仲間らしく好奇心も強く人に慣れやすいので、熱帯魚としてよりもペットとして、犬猫に近いかのように人に慣れて寄ってくるようになります。餌を欲しがって水面から顔を出したり水を吐き出してかけてきたりもしますよ」。