「雲から出てくるなんて!」「昇り龍みたい」機上から見たH3ロケット、機長の粋な計らいで乗客歓喜

伊藤 大介 伊藤 大介

飛行機から撮影したH3ロケットの動画が話題です。昇り龍のようにロケットが雲海を突き抜け、空の彼方へ消える様子がとらえられています。

2月17日朝、鹿児島の種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケットを多くのカメラがとらえていましたが、雲の上から撮影した動画は珍しく、「雲から出てくるなんて!」「特等席すぎる」「天駆ける龍の如し」と驚きの声が上がり、18日正午時点で730万回再生されました。

機上からの撮影には、パイロットからの粋な計らいがあったといいます。X(旧Twitter)に動画を投稿したまゆぽ(@mayume253)さんに聞きました。

まゆぽさんの飛行機が種子島近辺を通過中、機長からアナウンスがありました。

「『本日種子島宇宙センターより、あと3分ほどでロケットが打ち上げられます。左手から見えますので、ご興味のある方はご覧ください』というようなアナウンスでした。恥ずかしながらこの日にロケットが発射されることを知らず、驚きましたが、とてもドキドキしながら3分間待ちました。」

そしてアナウンス通り、雲の下からロケットが現れました。

「まるで飛行機雲のように上一直線に伸びていくようでした。ロケットが見えなくなるまで一瞬のように感じました。初めて生で見たロケットなので、動画に収めようと必死でした」とまゆぽさんは振り返ります。

機内では、子どものために窓際の席を譲る人もいたといいます。

「真ん中の方に座っていたお子さんにロケットを見せてあげようと、場所を変わってあげる方もいてとても心温まりました。お子さんの保護者の方が席を譲った方に『一生できない経験です。ありがとうございます』と礼を述べていらっしゃいました」

機長のアナウンスで歴史的瞬間に居合わせた機内では、心温まる交流も生まれました。「機長さん、粋な計らい」と機長をたたえる声や「うらやましすぎます」「一生出会えないかもしれない奇跡」「昇り龍みたい」といった声も寄せられていました。

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