東京都全域に大雪警報が発表された2月5日、コスプレイヤーの活動をする女性「しゅんすけ」さん(@91_suke)がX上でこんな呼びかけをしました。「女の子へ 雪積もった!っておうちの周りの写真載せてる女の子〜〜〜 気をつけてな 過去にストーカーに実家を特定されて怖い思いをした女より」。投稿は瞬く間に拡散。2.2万を超えるいいねがつき、「ほんとこれ」「私もこれで職場がバレたことある」「男子も気をつけて」「少しの情報でも特定されてしまう」などの反応が寄せられています。
「積雪にテンションが上がる気持ちはわかりますが…」
撮影場所や行動範囲が簡単に特定できそうな写真が次々と投稿される様子に「ハラハラしてるよ、、、」と心配するしゅんすけさんに話を聞きました。
──投稿しようと思ったきっかけは。
「フォロワーさんが自宅前の積雪写真を載せていたのですが、電柱広告が写っており、場所の特定ができてしまうと不安になりました。そのフォロワーさんのように居場所が特定できる写真を載せる方が一人でも減って欲しいと思い投稿しました」
──しゅんすけさん自身、過去に実家を特定されたことが。
「つきまといや待ちぶせなどがありました。明確なきっかけは不明ですが、当時私は『(お店の名前)なう』と現在地のわかる投稿をしたり、店名入りのレシートが写ったご飯の写真を投稿したりしていました。おそらくきっかけはそこだと思います」
──その出来事以降、注意していることは。
「普段活動しているアカウントはコスプレ写真のみにして、素顔のわかる写真や日常の投稿は仲の良い方のみフォローを許可している鍵垢に投稿するようにしています」
──自宅近くの写真をSNSに載せている人に伝えたいことは。
「積雪にテンションが上がる気持ちはわかりますが、気持ちが高ぶってもそのまま投稿せず、投稿する前に、『この写真は全世界の人が見ることができるSNSに投稿しても大丈夫か』と一度立ち止まって確認してから投稿を心がけた方がいいと思います。例えば電柱に書いてある情報を加工アプリでぼかすだけでも特定しにくくなります」
警視庁「写真の緯度経度情報、確認を」
警視庁も撮影した写真の取り扱いには注意を呼びかけています。
「スマートフォンで写真を撮影すると、端末のGPS機能により、撮影した写真に緯度経度情報が含まれる場合があります。このため、不用意に自宅で撮影した写真をインターネット上に公開すると、緯度経度情報から自宅が特定されてしまうこともあります。スマートフォンのGPS機能の設定がどうなっているのか、よく確認してください」(警視庁「スマートフォンを利用している方へ」より引用)