視力の高低、さまざまな見え方を再現した動画がSNS上で大きな注目を集めている。
「目がいい人から強度近視まで、視力表の見え方比較動画をつくりました。」と件の動画を紹介したのは埼玉県行田市のサカタメガネ4代目店主、坂田頼彦さん(@sakata_yoshi)
iPhoneと凸レンズを使い疑似的に近視を再現したというこの動画。視力1.0だとはっきり見えていたランドルト環が視力が下がるごとにぼやけてゆき、最低の0.01ともなるともはや視力検査表自体の判別が困難になる。
視力の低い人の抱える困難がよくわかるこの動画に、SNSユーザー達からは
「視力0.2程度でまだ"弱度"という区分になるのですね(゚д゚)
もうそこまで行けば日常生活的にもメガネかコンタクトレンズ無いとままならないレベルではありますけどね…」
「この動画を見て眼科で「あなたはそんなに目が悪いわけではない」と言われた事に納得がいきました 穴じゃなくてランドルト環自体が見えない世界は知らなかった」
「面白い!ありそうでなかった動画です。景色が見えないわけじゃないけど、物が正確に見えないっていう状況を子供に伝えたかったのでありがたいです。」
など数々の驚きの声、感謝の声が寄せられている。
投稿者さんに聞いた
坂田さんに話を聞いた。
ーー今回の動画を作成した経緯を。
坂田:今回の動画は近視についてのみ再現しましたが、目の状態は本当に人それぞれです。メガネをかければ見えるようになる人はまだいいのですが、メガネをかけても視力が出ない方は沢山いらっしゃいます。そんな方々が見ている世界を少しでも想像するきっかけになれたらと思い、動画を作成しました。
ーー投稿が反響を呼びました。
坂田:元々は弱視の子供の親御さんに見せるためにやっていた事ですが、弱視ではなくても近視等で裸眼視力が出ない方を中心に沢山反応を頂きました。今回とても多くの反応を頂いたので、目が悪くて困っている方は、自分がどれくらい見えていないか、を人に伝える手段がないことにも困っているという事が改めて分かりました。実際に来店されたお客さんからも声をかけられたりしていますので、ある程度の影響はあったなと思います。
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近年、PCやスマホ等のデバイスが増えたことも影響してか、近視の人は増加気味だ。坂田さんによると、一番目に負担をかけるのはピントの距離。近距離を見続けることは目に大きな負担をかけるのだという。坂田さんは現代のそんな悩みにこたえ、使用中のメガネの上から装着でき、パソコンの距離にピントを合わせることの出来る「ピント調節クリップオン」を開発している。ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
Xアカウント:https://twitter.com/sakata_yoshi
ピント調節クリップオン:https://sakatamegane.buyshop.jp/items/29023646