2023.12.16(Sat)

2500万円で買った築25年の戸建て　1000万円かけて念願のリノベ　大満足のはずが小さな侵入者にげんなり

家に住むなら、マンションなどの集合住宅より、戸建てての方が良いと思っている人は多いと思います。しかし、新築の注文住宅など、とても高価なイメージがありますね。そのような中、今注目されているのが「中古戸建てをリノベーション」するというものです。安価に新築同様の住まいを手に入れることができると言われていますが、その一方で、内装だけ手入れして住むと、トラブルもあるようです。

隣人に悩まされた賃貸住まい

Mさん（40代、千葉県在住、印刷会社勤務）は夫（40代、会社員）と子ども（高校3年生）の3人で暮らしています。

子どもが小さい時は、立地や子育て環境が良い場所を選んで、賃貸マンションに住んでいました。しかし、子どもの足音のことや、ゴミ出しの細かいルールをめぐって、近隣の人からしつこく怒られてしまうことがあったそうです。隣人に悩まされた経験から、Mさんは次第に自由に暮らせそうな戸建てに憧れるようになっていったそうです。

しかし、いざ戸建てに住みたいと思っていても、新築は高く、ましてや注文住宅など夢のまた夢でした。子どもが小学生、中学生と大きくなるにつれ、転校させるのも可哀想になり、引っ越しを考えることも少なくなりました。

中古の戸建てという選択肢

そんなある日、夫から「中古の戸建てはどうか」と提案されました。築25年で、2500万円ほどの金額。駅からは少々遠いけれど、歩けない距離でもないとのことでした。

ちょうど子どもが来年大学に進学し、一人暮らしを始めるタイミングだったといい、子どもに迷惑がかかることはありません。夫もMさんが戸建てに住みたいという夢を持っていたのを覚えていて、物件を探していたのだそうです。戸建ては新築という勝手なイメージがあり、最初はどういうものか分からなかったMさんですが、せっかくなので見にいくことにしました。

家の外観は、築25年とは思えないほど綺麗で、しっかりとメンテナンスされていたようでした。中に入ると、リノベーションしないと気になる感じではありましたが、扉など状態が良いものもあり、そういった所を残しながらリフォームすれば費用も抑えられそうでした。周りも自然が豊かで静かな環境で、土地も相場から離れた金額ではないとのこと。思い切って夢の戸建てを購入することにしました。

そこからは、施工会社にリフォームを依頼し、1000万円ほどでリノベーションをしました。とても満足する仕上がりになり、これからの新生活に胸を踊らせました。

住んでから予想外のお客さん

新居の生活を快適に過ごしていたある日、壁の中を「何かが走り回っているような音」が聞こえてきました。最初は勘違いかな？とも思ったのですが、その後も鳴り止むことがありません。浴室から天井裏をのぞいてみたり、自分なりに調べてみましたが、なにが原因か分かりません。不安になり、知り合いの建築会社の人にみてもらいました。

どうやら、外壁の下の方に500円玉くらいの穴が空いていたらしく、そこからネズミが入り込み、壁の中から常にネズミの気配や物音が聞こえる状態だったそうです。

1000万円かけたリノベーションで、見た目もキレイで問題なく住めていたので、まさか外壁に穴が空いていたとは…。ネズミは壁の中だけを移動している様子でしたが、家の中に入ってきて食べ物を漁られたりしないか、不安でストレスを感じる日々が続きました。

その後、浴室の天井の裏にネズミ取りを設置してネズミを捕獲しました。また建築会社の知り合いには、穴をしっかり塞いでもらい、その後はネズミが侵入することはなくなったといいます。

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このようなトラブルは起きやすいものなのかどうか、アルファホーム名古屋株式会社で不動産仲介や注文住宅のアドバイザーをしている川本麻登さんにお話を伺いしました。