札幌市民にとっての「マチ」がSNS上で大きな注目を集めている。
「札幌市は非常に広大ですが。札幌市民が『マチに行く』と言った場合はこの赤い狭い範囲に出向くことを言います。」と衛星地図上に「マチ」のエリアを図示するのは咲来さん(@sakkurusan)。
札幌パルコを中心にやや南北に長く伸びたこのエリア。関西在住の筆者にはこれがどのような地域を指すのかにわかにはわからなかったが、咲来さんの投稿に対し、札幌市民と思われるSNSユーザー達からは
「ヨドバシからパークホテルまでですね。頑張ってファクトリーが入る程度、アリオはアリオでしょうね。」
「私の亡き祖母は東急・そごうすら『街』から除外してました。札幌市電で行けないところを切ったようで(この話聞いたの82年ごろ)。だから『街に行くよー』は三越・丸井さん・パルコ・4プラの4択ですね。」
「マチは4丁目付近と狸小路界隈。大通公園から南、すすきのより北の狭い感覚です(多分、古い世代」
「どの市町村であっても道民が「マチ」と呼ぶのは無料でクルマ停める事が出来ないエリアの事ですw」
など数々の共感の声が寄せられている。
投稿した人に聞いた
咲来さんに話を聞いた。
ーーこのエリアはどのような地域ですか?
咲来:札幌市の中心部で、概ね北6条〜南8条。創世川〜西7丁目あたりのエリアとなります。拡大地図にあるように、札幌駅の北口〜中島公園の手前。「札駅」「大通」「狸小路」「すすきの」と主に言われる場所です。札幌市の中心部であり、札幌駅から観光名所でもある札幌市時計台に旧北海道庁舎。大通公園にさっぽろテレビ塔。アーケードとなった狸小路商店街。そして北日本最大の歓楽街であるすすきのと、まさに札幌の中枢とも言えます。
ーー札幌、いや北海道の中心ですね。
咲来:ざっくりと説明すると札駅は交通、商業、官庁、オフィス街。大通は商業繁華街。狸小路は飲食繁華街、地元密着商店街。すすきのは北日本最大の歓楽街、風俗街となります。このエリアを訪れれば、概ね買えないものはない。足せない用事はないと思っていいかと思います。
最近ですと、8月に狸小路3丁目のサンデパート跡地に再開発ビル「moyku SAPPORO(モユクサッポロ)」が開業。室内水族館も併設されており、新たな話題の場となっています。ビルの屋上に観覧車が建っている「ノルベサ」。丸井今井百貨店、三越札幌にブランドショップやファッションビルが並ぶ一番街通り。アニメショップや同人誌ショップ。書店が多数並ぶ二番街通りも、若い人が集まるエリアとなります。
そして北日本最大の歓楽街であるすすきの。ニッカの看板で有名な、国道36号線すすきの交差点を中心に、広大な地域に飲食店。バー、スナック。風俗店が多数立ち並びます。すすきのにも、ラフィラビル跡地が「COCONO SUSUKINO(ココノススキノ)」という複合ビルになって今月末にオープン予定です。このように、ありとあらゆるものがこの南北2キロ強。東西1キロ弱の範囲に密集しているので、中央区以外。主に北区や西区、東区、白石区や豊平区の人達が、このエリアに地下鉄やJR、バスで向かう場合「マチに行く」という表現が浸透している感があります。
ーーこのエリア以外にも札幌の魅力がわかるオススメのエリア、スポットを。
咲来:市電で行ける藻岩山、高級店が多数集まる円山地区、今回の「マチ」のエリアの東側、サッポロファクトリーを中心とする創世川イースト地区も見所は多々あります。個人的なおすすめとしては、札幌駅北側の広大なエリアを有する北海道大学のキャンパスの散歩。四季によって、まったく風景を変え、その広さもあって歩いていても飽きません。
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今回紹介した「マチ」のエリアを中心に数々の魅力を秘めた広大な札幌の街。観光などで足を運ばれる方はぜひ咲来さんの地図やおススメをご参考いただきたい。
咲来さん関連情報
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