東京を中心に保育所運営を⾏う株式会社さくらさくみらい（東京都千代田区） は、従業員の髪型の規定の撤廃に伴い、保育所勤務職員1042人および保育所利用者（保護者）1663人を対象にアンケートを実施しました。その結果、利用者の7割強、職員の約8割が「髪色の自由化に賛成」したことが分かりました。
調査は2023年8月（職員）と2023年9月～10月の期間（利用者）にインターネットで実施されました。
同社が運営する保育所「さくらさくみらい」は、職員の個性を大切にすることや、モチベーション維持を目的として髪型の規定を撤廃し、保護者や職員の意見を募ったといいます。
その結果、保育所利用者（保護者）の74.6％が「良いルール改定だと思う」と回答しました。
保育所利用者からは、「清潔感があればどんな髪色でも良いと思う。先生が伸び伸びしている方が子供達にとっても良いと思う」「その人の個性を活かしてどんどん取り入れるべき」「髪色が明るいだけで保育内容が疎かになるとは思わないし、日々の業務に差し支えないと思う」といった意見が寄せられました。
他方、職員に対しても「髪色ルールの改定に受けた印象」を聞いたところ、80.5％の職員が「良いと思う」と回答。さらに、規定撤廃を機に「髪色を変えた」職員は16.4％、「今後髪色を変えたいと思う」職員は38.3％と、合わせて54.6％にポジティブな変化が見られており、「プライベートも充実できるので仕事のやる気につながる」「より自分らしく働けている」「髪色で評価されないよう日々の仕事を今まで以上にしっかり務めるよう心掛けるようになった」といった意見が寄せられたそうです。
なお、同園では髪色のルールを撤廃した一方で、ネイルやピアス等、「衛生面」や「安全性」に影響のあるものは、多様性の重要性よりも優先すべきことと考え、今後も変わらず禁止としています。
