亡き愛犬のペンダントを紛失→SNSで情報拡散→奇跡の発見! 飼い主「皆さんの優しさに心震えた」

小森 有喜 小森 有喜

「亡くした愛犬のペンダントを落としてしまいました…」。そんなX(旧ツイッター)の投稿が発端となり、無事に発見される“奇跡”が起こりました。飼い主さんは「SNSの拡散力の凄さと皆さんの優しさに心震えた」と振り返ります。

飼い主さんは、3年前に亡くなった愛犬「けやき」のペンダントを肌身離さず持ち歩いています。けやきちゃんは元々、別の飼い主が手放して動物愛護センターに持ち込んだワンちゃん。運良く殺処分を免れ、縁あって飼い主さんに飼われることになりました。とても懐っこく、食いしん坊な子だったそうです。ペンダントは、けやきちゃんが元気だった頃に友人がプレゼントしてくれた「宝物」です。

今月5日、新宿に用事に出かけて帰った直後、ペンダントの留金が緩くなって外れてしまっていることに気づきました。慌てて、訪れた店や商業施設の忘れ物センター、駅などに問い合わせましたが見つかりません。飼い主さんは「けやきをもう一度失ったようなショックだった」と話します。

すぐにXで情報提供を呼びかけました。写真とともに「新宿駅構内、ルミネエスト、京王線車内…のあたりだと思います」「もし見つけた方がいらっしゃったらご連絡ください。しばらくDM開けています。奇跡を念じて…」。投稿は4万回以上リポスト(再投稿)され、またたく間に拡散されました。

「どうか見つかりますように」「落とし物は数日経ってから届けられることもあるから、諦めないで」と、励ましの言葉が多く届きました。実際に新宿に寄った時に探してくれる人や、「少しでも慰めになれば」と新しいペンダントを作って贈りたいと申し出る人もいました。

すると9日に事態は急展開。飼い主さんの元にこんなDMが届きました。「『ん?』と思って Twitter確認して間違いないと思って」「雨で濡れているので預かっています」。添付されている写真には、失くしたペンダントが写っていました。なんと投稿を見て今回のことを知っていた人が偶然、屋外の手すりにかけられているペンダントを見つけたのです。場所は新宿ではなく、飼い主さんの地元でした。おそらく誰かが道に落ちているのを見つけ、かけておいてくれたものでしょう。飼い主さんは「半ば信じられない思いだった」と振り返ります。

「見つかりました!!!! 見つかりました!!!! 見つけてくださいました!DMで写真送っていただき、間違いありません!ああ、なんという!」「たくさん拡散していただいたおかげです!」。その時の飼い主さんの投稿から、喜びが伝わってきます。預かってくれていた人から無事に受け取った時は「うれしくて涙が浮かんだ」といいます。

「最初に拾って手すりに掛けてくださった方、そしてそれを見つけて連絡してくださった方、Twitterで拡散してくださった方、すべての人にお礼を言わせてください。本当にありがとうございました!」。投稿でそう感謝を伝えた飼い主さん。「Twitterの拡散力の凄さ、投稿を見ていただいた方たちの優しさに心震えました」と話しています。

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