4日連続38~40度、謎の腹痛で救急搬送…恐怖のインフルエンザ闘病記 「つらさ通り越して意識保てない」罹患女性が回顧

山脇 未菜美 山脇 未菜美

厚生労働省の調べで、10月8日までの1週間に、全国5000の医療機関から報告された患者数が4万9212人(前の週から1866人増加)となるなど、秋に異例の流行となっているインフルエンザ。そんな中、罹患した女性(31)の闘病記がSNS上で注目を集めている。10月上旬に発熱し、4日続いて38~40度。3日目には謎の腹痛も発症し、深夜に救急搬送されたという。女性は自身の投稿に「流行りのA型インフルに4年ぶりに罹ったら40℃の熱が薬を飲んでも下がらないぞ。つらさを通り越して意識が保てないぞ、マジで予防注射した方がいいぞ…」と記している。

頭と体は熱いのに悪寒がすごい

体験を発信したのは、神奈川県在住のカメラマンの女性。卒業写真の撮影で小学校の撮影に訪れた数日後に発症したという。10月1日午前、関節に違和感を持ち、発熱外来へ。その間、体温は40.3度まで上がり、A型インフルエンザと診断された。「頭と体は熱いのに、悪寒がすごくて寒くて…。周りは半袖なのに、私一人が長袖で、毛糸の帽子をかぶっていました」と振り返る。胸がぞくぞくと気持ち悪く、喉に痰が溜まるように。食べる気力も出ず、経口補水液「OS-1」やウィダーインゼリーで水分しか取れなかったという。

体調に異変があったのは3日目。体温は一時36度に下がったものの、午後4時過ぎに熱が上昇し、激しい腹痛に襲われた。「盲腸をさらに痛くして意識が遠のきそうでした」。耐えられず、夜間に同居の妹に救急車を頼んだ。インフルエンザの救急受け入れは難しいと言われ、病院をたらい回しされ、深夜2時過ぎに自宅から30分掛かる病院に搬送。CTスキャンを撮ったが、原因不明。点滴を打ってもらい、うめきながら深夜にタクシーで帰宅。その後、症状と熱は改善していったという。

日本感染症学会「抗体価低下が示唆される」

「去年8月に新型コロナウイルスに感染しましたが、ワクチンを3回打っていたからか、症状が軽かったんです。インフルエンザは4年ほど前になったきりで、コロナよりしんどくて盲点でした。ワクチンを受けられるなら、受けていた方がいいと思って投稿しました」と女性。今もせきが残っているといい、感染時にあった方がよかったものとして氷枕を挙げ、「頭が熱くて、氷枕が溶けた絶望感がすごかったので」と説明する。

厚労省によると、東京都など12都県で今後4週間以内に大きな流行が起きる可能性を示す「注意報レベル」の目安10人を超えている。日本感染症学会もワクチンの接種を呼び掛ける文書を出しており、「インフルエンザに対する抗体価の低下が小児や高齢者を中心に示唆される」としている.

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