ビッグビジネスのおせちに「コロンブスの卵」お試しおせちに感心!

ハイヒール・リンゴのつぶやき

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 平均気温や最高気温が25度を切ると、シチューのCMが始まると聞いたことがあります。そんな季節になりましたね。これもビジネス的な仕掛けなのでしょうが、他にも例えば節分の「恵方巻」。大阪の海苔問屋が考え出したのは有名な話。10月31日の「ハロウィン」は、10月に大きなイベントがないために広告代理店が仕掛けたという都市伝説さえあります。

 いろいろなところにビジネスチャンスがありますが、私が「ふるさと納税応援大使」を務めさせていただいている京都市も、ふるさと納税の返礼品をそれまでの硬めの物から旅行券や宿泊券など使いやすい物に工夫して効果を上げています。

 中でも爆発的に人気を呼んだのが、京都市内の名店といわれる料亭やレストランの「おせち」。大量生産のできるホテルや百貨店とは違って日数や厨房、冷凍・冷蔵庫の数が限られていることで個数制限がある分、レア感があるのだと思います。

 おせち料理は、今は作るものではなく買うもの。私も若いころは、おせちに使う棒鱈の水の交換になんば花月の出演の合間に家まで帰ったりしていましたが(おお、若い日の想い出(笑))、今は何日も前から作ったりしなくても美味しいものが食べられますからね。


 ただ、おせちで残念な思いをされた方も多いのではないでしょうか。私もいつも行っている店の味なので安心だと思っていたら、想像していたより濃かったり甘かったりということが何度もありました。日持ちをさせるために若干味付けが濃くなるのは織り込み済み。これはもう仕方ない事と諦めていたら、なんと「おせちの試食」なるものが、出現しているのです!

 調べてみると、あるおせちメーカーでは送料別の500円で「お試しおせち」を作り赤字覚悟で始めたら、試食をした2割の方がおせちを注文して下さって売り上げがびっくりするほど伸びたのだとか。これこそまさに「コロンブスの卵」。

 また、おせちは「贈り物」という時代にもなっていて、年末に旦那さんの実家に先に送り、自分たちも一緒に食べるという使い方もあり。病気などで食べられない食材やカロリーに配慮した物もありますし、いろいろな硬さの食品、ペット用のおせちまで。いいお重箱を持っている人には、それに詰めてくれるサービスまであるんです。今やおせちはビッグビジネス。

 おせち料理は、日本人が1年間でたくさんのお金を使うごはんの一つではないでしょうか。だからこそ失敗したくないというところに、できるはずがないと思っていた「試食」を組み込んだというのはすごいアイディア。おせち以外でもまだまだ「コロンブスの卵」ビジネスがあるはずですよね。
 

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