大阪パフォーマンスドール結成30周年でライブ リーダー武内由紀子「私らまだいけるやんと実感したい!」 昔の映像見てダンスを自主練

仲谷 暢之 仲谷 暢之

1993年、東京パフォーマンスドールの姉妹ユニットとして誕生した大阪パフォーマンスドール(以下OPD)。デビューシングル「満月の夜だから」を皮切りに次々と曲を出したものの、3年半の活動の後、残念ながら自然消滅してしまう。

以後、メンバーは歌の活動をしたり、タレント活動をしたり、主婦となったりとそれぞれの人生を歩んでいた。が、今年、結成30周年を記念して再始動。そこでリーダーの武内由紀子にOPD復活について話を聞いた。

――今回の復活の経緯は?

武内:メンバーとは日頃から仲が良くて、ご飯会をしたりしていたんですけど、その度にまたOPDのライブをやりたいねぇみたいなことを言ってたんです。

結成15周年の時には、今はもうなくなったうめだ花月シアターで「2008年限定 大阪パフォーマンスドール夏祭り!!~15年目の夜だから~」というライブをやりました。1年くらい、みんなでダンスなどのレッスンをみっちりして本番臨んだんですけど、終わってやり切った感があって、そこからはしばらくそれぞれの生活に戻っていきました。数年経って、またメンバーからやりたい欲がふつふつと湧いてきたみたいで、結局、結成25年目の時にもイベントを開催。でも、歌はもうきついなぁってことで、トークライブをやったんですけど、昨年の秋ぐらいから徐々にメンバーが「来年30周年やけど、どうする?」って言い出してきて…。

一応、当時からのリーダーなんで、みんなが私にお伺いを立ててくるんです(笑)。それで答えを渋ってたんですけど、私も50歳になるんで、まだできるうちにやっとこか!って決心しました。イベントをやることにしたんですけど、「前もって言うとくけど、25周年の時のようにトークライブは嫌やから、ちゃんと歌いたいから!」て要望が出まして、ヨシ!久しぶりに本気出そうかと。今回、初期メンバーの稲葉貴子、古谷文乃、中野公美子、上田美穂、そして私の5人が出ます。

――皆さん、普段はどんな活動をされているんですか?

武内:今もしっかり活動しているのは、稲葉と古谷で「(s)pirit color」(ピリカラ)っていうユニットを組んで昭和歌謡を歌ってるんですよ。中野はモデルやMC、タレント活動をやっていて、上田は大阪で主婦をしてます。で、私は2人の子どもを育てながら時々タレント活動してます。

ちなみに稲葉はOPDを卒業した後、ハロプロに入り、太陽とシスコムーンとして活動。フリーになった今でも歌や舞台の仕事を精力的に続けています。すごい人です。彼女は今回、踊りと歌の先生として非常に厳しく鍛えてくれています(笑)。

――今回は新曲も披露するそうですね。

武内:7月中旬に記者会見をおこなった時にOPDのSNSアカウントを作って、ファンの皆さんからOPDに関する思い出とかエピソードとか、せつなくてキュンとくる言葉を募集したんです。集まったワードを元に古谷が作詞・出来上がったのが、今回の新曲「ナツカ セツナ」です。先日レコーディングも終えて、これが自分たちで言うのもなんですが、30周年のテーマどおり「切なくて懐かしい」ものすごく素敵ないい曲に上がっています。

――久しぶりにレコーディングをしていかがでしたか?

武内:OPDでは27年振りだったのでめちゃくちゃ懐かしかったです。稲葉と古谷は、先ほども言った通り、現在も音楽活動をしてるので歌う事に慣れてるのですが、私と中野と上田は歌う事自体、久しぶり。まずスタジオに入るのも緊張したし、ましてやマイクの前に立った時は本当にドキドキでした。レコーディング前に古谷からボイスレッスンを受けたんですけど、その時に彼女から「80点やな!」って言われて「え!80点もあんの」って喜んでたら「80点やからな!」と念を押されるように言われてしまって、残りの20点を伸ばすために頑張りました…。

踊りの方は、みんな仕事や子育てが忙しくてなかなかスケジュール取れなくて、昔の映像を見ながら振り起こしをして自主練してます。合同練習の時にはある程度踊れるようにはしておかないと、前回の時は足をよくつってたのでストレッチだけはしっかりやりつつ老体にムチ打ってます。

――今回、記念ライブに向けて活動してて改めてメンバーと向き合っていかがですか?

武内:今回のライブ企画は、メンバーの完全なセルフプロデュースで進めているのですが、やっぱり団結力がすごいなって思いました。あと、ある程度のことは自分たちでできるようになってんなぁと。

例えば今回宣材を撮影したんですが、みんなでこういう方向で写真を撮ろうってコンセプトを決めたら、稲葉が衣装のスタイリングをチャチャッとしてくれるんですよ。さすがハロプロで培った力というか、見せ方をよくわかってるんです。誰それはこういうタイプが似合うからこんなのがいいとか、まぁ見事でしたね。普段、子育てに追われている身としては、最近は自分がどんな服を着ていいかわからない状態だったので、的確に指示をしてくれて感謝しまくりでした。

それに曲も古谷だし、曲の構成やグッズ作りなどもみんなそれぞれ培ってきたノウハウを生かしてやってしまう。こういうのって、なんだかんだと30年やってきたからかなって思っちゃいますね。

――今回の30周年記念ライブについて。

武内:新曲も含めて13曲くらいはやります。正直、ダンスは不安がありますが、精一杯やります。みんな40代から50代になって、大阪パフォーマンスドールではなく、「おばちゃんパフォーマンスドール」として。まだ私らいけるやんという気持ちでライブを繰り広げたいと思います。あと、ポップアップショップもタワーレコード渋谷で開催しますんでそちらも是非足を運んでください。

◇ ◇

「OPD30th ×TOWER RECORDS Premium Live~30年目の夜だから~」
日時/11月11日(土)
①14:00 ②18:00
会場/TOWER RECORDS渋谷B1ライブハウス CUT UP STUDIO
チケット/前売・当日共 6500円(OPDオリジナルグッズ付)

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「OPD POP UP SHOP」
10月31日(火)~11月19日(日)
会場/タワーレコード渋谷

Xアカウント:https://twitter.com/OPD199311
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/opd199311/

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