学校教材のメーカー「株式会社アーテック」(本社、大阪府八尾市)は10月2日、同社の公式YouTubeと公式X(旧ツイッター)に不適切な投稿があったと謝罪しました。同社では問題になった投稿はすでに削除し、「子どもと教育に関わる企業としてあってはならない内容だった」との認識を示しています。
同社の公式Xは9月29日、ロリコン系イラストのミュージックビデオ(MV)を引用し、「あれ、、この黄色くて 水色のストラップの防犯ブザーは・・・・・・!!」と投稿しました。MVは防犯ブザーを手にした女の子が「触ったら逮捕!」などと歌うもの。この防犯ブザーが自社商品に似ていることを示唆した上で、ハッシュタグを付けて作品を後押ししました。
SNS上では、子どもを持つ親などから「防犯ブザーは子どもの命綱ですよ」「YouTubeでは男性社員が『弊社の商品では!?ありがとうございます!』とまで…」「企業アカウントで言うことですか?」「防犯ブザーを売る側がこの認識じゃ子どもへの性加害はなくならない」「ペドフィリア擁護をする会社が防犯ブザーを販売しているということを説明してほしい」などと怒りの声が上がっています。
「今後は最新の注意払いアカウントの運営する」
同社は10月2日、ホームページと公式Xに「不適切なSNS投稿に関するお詫び」を掲載。「投稿をご覧になった皆様、そして弊社製品をご愛顧くださる皆様に、大変ご不快な思いをおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。
「この投稿が著しく配慮と自覚を欠く極めて不適切な行為であり、また子どもと教育に関わる企業としてあってはならない内容であったと認識しております」とした上で、「対外発信に関する運用体制の強化ならびに従業員への指導、教育の徹底を行い、今後は細心の注意を払ってアカウントの運営を行ってまいります」と今後の方針を表明しました。
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株式会社アーテックによる謝罪文は次の通りです。
「不適切なSNS投稿に関するお詫び」
このたび、2023年9月29日の弊社YoutubeアカウントおよびX(旧Twitter)アカウントに不適切な投稿がございました。
当該投稿はすでに削除しておりますが、投稿をご覧になった皆様、そして弊社製品をご愛顧くださる皆様に、大変ご不快な思いをおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
弊社といたしましても、この投稿が著しく配慮と自覚を欠く極めて不適切な行為であり、また子どもと教育に関わる企業としてあってはならない内容であったと認識しております。
このような事態を二度と起こさぬよう、再発防止に向け公式ウェブサイト・公式SNS等での対外発信に関する運用体制の強化ならびに従業員への指導、教育の徹底を行い、今後は細心の注意を払ってアカウントの運営を行ってまいります。