会見欠席のジュリー氏、引き続き100%株主に 「補償とタレントのケアに専念」母メリー氏との複雑な関係も吐露

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ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、ジャニーズ事務所の東山紀之社長らは2日午後2時から東京都内で記者会見を行った。藤島ジュリー景子前社長は会見を欠席。ジュリー氏が引き続き同事務所の株を100%保有し、被害者の救済業務に当たる方針が説明された。

会見では井ノ原快彦ジャニーズアイランド社長が、ジュリー氏の手紙を代読。「今回なぜ私が100%の株主で残るのかと多くの方々から批判されました」と明かした。多くのファンドや企業の方々からジュリー氏個人に有利な条件で買収の提案もあり、「そのお金で相続税を払い、株主としていなくなるのが補償責任もなくなり一番楽な道」だと多くの専門家からアドバイスを受けたという。

それでも100%株主として残る決心をした理由について、ジュリー氏は「他の方々が株主で入られた場合、被害者の方々に法を超えた救済が事実上できなくなると伺ったから」「現在の会社には株主100%として残りますが、チーフコンプライアンスオフィサーを外部から招聘し、今後私は補償とタレントの心のケアに専念し、それ以外の業務には一切当たりません」と説明した。

また、ジャニー氏の生前から事務所で大きな権限を握っていたとされる、メリー氏との関係にも言及。「母メリーは私が従順な時はとても優しいのですが、私が少しでも彼女と違う意見を言うと気が狂ったように怒り、叩き潰すようなことを平気でする人でした」とした。ジュリー氏は20代の頃から過呼吸で倒れるなどし、パニック障害の診断が出たという。ジャニー氏の生前、ジャニーズJr.へのセクハラ加害の判決が出た時も、メリー氏から「ジャニーは無実」「負けてしまったのは弁護士のせい」と聞かされ、それを信じ込んでいたという。

今回の記者会見を欠席したことについては「逃げた、卑怯だと言われることは重々承知」とした上で「メリーは本当にひどい面も多くあったのですが、優しい一面もあり、自分の母でもあり、皆さまの前でお話したいことを過呼吸にならずにお伝えできる自信がなく、このようなお手紙にさせていただきました。誠に申し訳ございません」と説明した。

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