「いわゆる、体罰です」愛犬をトレーナーに預けて1カ月後、変わり果てた表情に衝撃 「笑顔が消えた」「犬は何も言わない分、涙が出ちゃう」

渡辺 晴子 渡辺 晴子

「←1ヶ月預ける前のクリプト(6ヶ月)
1ヶ月後の帰ってきたクリプト(7ヶ月)

顔つきが変わっちゃってる。
本当に後悔しかありません。

お願いしてたトレーナーさんは、年配の方で、昔からの手法っていうのを使ってました。
いわゆる、体罰です。
ちなみに預けてから一時期はお座りもできなくなりました」

しつけのために愛犬をトレーナーに預けた時のことを、X(旧Twitter)にポストした芽萌(めも)さん(@me3o_mem0)。トレーニングを受けて1カ月後、顔つきが変わってしまったという愛犬の写真が話題になりました。

芽萌さんの愛犬は、ホワイトシェパードのクリプトくん。9月28日で5歳になる男の子です。トレーナーに預ける前の6カ月頃のクリプトくんと、帰ってきた直後の7カ月の頃のクリプトくんの写真2枚を投稿。柔らかい笑顔を浮かべていたクリプトくんの顔つきが無表情に変わっています。そんなふうに変わってしまったクリプトくんの表情を目にして衝撃を受けた人たちからたくさんのコメントが寄せられました。

「1ヶ月でこんなに変わってしまうなんて」
「笑顔が消えて無表情になってしまいましたね」
「これは酷い・・涙があふれてきます・・顔を見ただけで辛かったこと、人間への不信感がわかります・・」
「かなり昔同じ経験をしました。」
「動物は喋る事は出来ません。どんな事をされたのか伝えられません。この子に変わって飼い主さんがちゃんと声をあげてくれる事は虐待訓練士が減る動きになっていくと思います」
「わたしも、トレーナーさんに預けたことを後悔している1人です。11年経っても、ごめんねしか言えないし、犬は何も言わない分、涙が出てきちゃう。
今、家の子は老犬になってきたけど、介護が必要になったら仕事を辞めて看ようって決めてます。そんなふうに償いを探してる」

飼い主の芽萌さんによると、トレーナーに預けたのは4年ほど前のこと。現在のクリプトくんは笑顔を取り戻しているのでしょうか? 芽萌さんに聞きました。

愛犬はシェパード、トレーナーに預けたのは子犬時代 飼い主「ざんげの気持ちを込めて投稿」

──クリプトくんをトレーナーに預けた時から4年ほど経って、今回投稿しようと思ったのは?

「フォロワーさんの『動物福祉に反するトレーナーから離脱したきっかけはなんだったのか』というポストを見て、ざんげの気持ちを込めて投稿しました」

──また、預けようとした理由も教えてください。

「シェパードを飼うのが初めてで、力も強く大きな子のため、何か事故に巻き込まれたりクリプト自身を巻き込んでしまったりするといけないと思い、トレーニングを決断しました。インターネットで調べて、警察犬訓練士の方を見つけたんです。トレーニングをしている中で『預けた方が早く物を覚える』と言われ、まずは1カ月預けることにしました」

──トレーニングの内容は?

「出張トレーニングを2カ月してから、1カ月ほどトレーナーさんのお宅に預けたのですが、預けた時に行う内容は教えてもらっていませんでした。ただ出張トレーニングでの訓練方法は、ほえたらチェーンを投げつける、お座りは無理矢理、散歩中リードをむちのようにして叩く、引きずる、足を踏むなどを教えられました」

──預けた後は会えましたか…。

「預けてから2週間後に数時間だけ面会が許されました。会わせない理由は、飼い主に会うと甘えてしまうからだと言っていました。久しぶりのクリプトは、今思うとどこか遠慮がちだったと思います。それでも、私の顔を見るとブンブン尻尾を振ってソファにダイブしてうれしそうにしていました」

戻ってきたら興奮しやすい子に、散歩がままならなくなってしまったが…今は?

──さらにトレーニングを終えて1カ月後に会った時のクリプトくんの様子は?

「4年も前のことなのと、私自身はやっと我が子に会えたうれしさからはっきり覚えていないのですが、とにかく元気はなかったです。お腹に寄生虫がいて、お腹も痛かったのかもしれません。ちょっと俺様気質の穏やかな子でしたが、それから火がついたように興奮してしまうようになっていました」

──その後は?

「クリプトが帰って来て、次の出張トレーニングをキャンセルし、そのまま今後もお願いしない旨をトレーナーさんに伝えました」

──変わり果てて戻ってきたクリプトくんを見て、トレーニングの内容に不信感を持ったということですね…クリプトくんはどうなった?

「興奮しやすい子になってしまい、戻ってきた直後は散歩がままならなくなってしまいました。少し気になることがあると、跳ねまわり、収拾がつかなくなってしまうからです。新しいトレーナーさんを探し、少しずつトラウマを忘れてもらって、今では何とかお散歩もできるようになりました。明るい表情に戻ったのは、1カ月してくらいでしょうか。割とすぐに元に戻ってくれて…本当に賢い子です」

──クリプトくん、笑顔を取り戻すことができたんですね!犬のトレーナーを選ぶ際、アドバイスはありますか。

「まずは些細な悩みでも相談してみるのをオススメします。また、カウンセリングやお試しなど、最初にそのトレーナーさんの考え方や手法がどのようなものかを知ることが大事だと思います。犬のトレーニングは、犬がなにかを覚えるためのものではなく、人間が犬のためにどう対処したらいいかを学ぶ場だと、今なら言えます。また犬だけじゃなく飼い主さんとトレーナーさんの相性も大事にしてみてください。一番大切なのは、飼い主さん自身の知識のアップデートを行うこと。そうすることで、『うちの子』に必要なトレーニング方法を提示してくれるトレーナーさんが見つけやすくなるかと思います」

笑顔がかわいいクリプトくん。芽萌さんの大好きなアメコミヒーロー、スーパーマンの愛犬であるスーパードッグ・クリプトから名前を取ったとか。性格はやんちゃでジャイアン気質、「俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの」とのことです。

芽萌さんのおうちには、クリプトくんをはじめ、元野犬のピーターくん(雄・推定4~7歳)、そして4匹の猫ちゃんたちがいます。猫ちゃんたちのお名前は、拾ったキジトラ・ポルテくん(雄・推定12~14歳)、母猫に飼育放棄されたシャムミックス・シアンくん(雄・9歳)、元地域猫のノルウェージャンミックス・ライムちゃん(雌・9歳)、ペットショップでセールされていたセルカークレックス・ナイトくん(雄・5歳)。毎日にぎやかに楽しく過ごしているそうです。

芽萌(めも)さんのInstagramアカウント(@krypto_knight_)

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