「3月生まれ? かわいそう!ドンマイ!」子どもの月齢聞かれ、初対面で言われた言葉に驚き「よく言われた」「デリカシーない」

門倉 早希 門倉 早希

子どもを連れて帰省していた際、全く知らない人から言われた言葉に絶句。X(旧Twitter)である投稿者のポストに注目が集まっています。

投稿者の高橋さん(仮名)は、0歳の子を持つ親。高橋さんに話しかけてきたのは、赤ちゃんを連れた女性と、その母親と思しき年配女性でした。話の中で、高橋さんは自身の子が3月生まれということを明かすと、「可哀想!」「ドンマイ」と蔑むような口調で言ってきたといいます。

初対面の他人から、いきなりそのような言葉をかけられた高橋さんは驚きと不快感を感じ、Xに思いを吐露。数千件のいいねがつき、大きな反響を呼んでいます。高橋さんに話を伺いました。

高橋さんが女性2人と出会ったのは、地元で開催された小さなお祭り。年配の女性の方に声をかけられたそうで、高橋さんは「『うちの孫も同じくらいなのよ!』と、初対面なのにたくさん話しかけてくれるなぁとは思いましたが、田舎によくいる気さくなおばあちゃんという印象でした」と振り返ります。

その後、年配女性の娘と思しき女性が赤ちゃんを連れてやってきて、高橋さんと互いの子どもの話になったそう。「生まれ月を聞かれたので、3月だと答えました。その後、『3月生まれ?可哀想!ドンマイ!』『あと少し待てば50万円貰えたのに!』と(赤ちゃんを連れている)母親に言われました。出産育児一時金が今年の4月から50万円に増額したことを指しているのだと思います」(高橋さん)

驚きと不快感を感じつつも、高橋さんは「4月半ばが予定日でしたが、切迫早産で3ヶ月近く入院したあと、3月に生まれました。健康に生まれてきてくれたので何よりです」と努めて穏やかに返答。その後も2人の女性は「お金に勝るものないですよね!」「3月生まれは何かと遅くて苦労するよね」「保育園に入れるのも難しい」と続けます。耐えかねた高橋さんは少し話をして、お祭り会場を後にしました。

「どれほど失礼な発言だったか、こちらは言われてどれほど不快だったか、もっと強くその場で言えば良かったと後悔しました」と高橋さん。Xにこの出来事を投稿したところ、高橋さんのお子さんと同じく3月生まれのユーザーからコメントが相次ぎ、大きな反響を呼びました。

また高橋さんと同じく、自身の子どもが3月生まれであり、同様の言葉をかけられた人からのコメントも多く届いたそうで、高橋さんは「どの方も生まれ月による差なんて心配いらないですよと優しい言葉をかけてくださいました」と語ります。

3月生まれの子は同学年の4月生まれの子達とほぼ1年の差になり、発育発達の面で差が生まれてしまうことも。そのほか保育園の問題など、親として心配な面はあるとしつつも、「成長とともに生まれ月による差は縮まります。遺伝や環境、その子の個性など、他のさまざまな要因によって子どもは育っていきます(制度等に関しては、差がなくなるよう国で動いてもらいたいですが……)」と高橋さん。

さらに、「親が心配するならともかく、その他の人が口を出すことではないと強く思います。3月生まれの方も、3月生まれのお子さんを持つ親も、そんな偏見に負けず、めいっぱい幸せに人生を歩んでいきましょう!という気持ちです」と語りました。

高橋さんの投稿には、「わたし3月生まれだけど大変な思いしたことないよ」「子どもが3月生まれで、同じようなことをよく言われた」「デリカシーなさすぎでしょ」「頑張って生まれてきたいのちに対して、産んだ方に対して失礼」など、さまざまな言葉が投稿されています。

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