節約食材「もやし」は体にも優しい→種類によって違う!? 夏バテには「緑豆もやし」、女性の体に良いのは?

東寺 月子 東寺 月子

食費節約素材の代表格でもある『もやし』。「ほとんど水分で、栄養なんてあまりなさそう」と思っている人も多いのでは?! そんなことはありません。もやしは暑い季節にこそ摂取したい栄養素がたっぷり。しかも、「むくんでだるい」「疲れがとれない」という悩みを解消するほか、更年期女性も積極的に摂り入れたい栄養素がいっぱいなのです。

でも、ただどれでも食べればOKというわけではないのがポイント。実はスーパーなどで売られているもやしにはいくつか種類があるんです。「緑豆もやし」「大豆もやし」が並んでいることが多く、それぞれが持つ栄養は少し異なります。

効率よくパワーを取り入れるコツをX(ツイッター)に投稿している、管理栄養士・和学薬膳博士のまほさん(@mahoyakuzen)に、詳しく解説してもらいました。

「大豆もやし」と「緑豆もやし」を賢く使い分けて!

まほさんいわく「老廃物の排出や、体にとって必要ない水分の排出を促すもやしは、暑い時期に食べて欲しい食材ですが、この二つには違いがあります」とのこと。えっ、もやしってどれも一緒じゃないの?と思いますが、この二つは持っている栄養素が異なるそう。

●疲労回復には「緑豆もやし」
スーパーでよく見かけられるのが「緑豆もやし」。クセのない味で、様々な料理で活躍します。この「緑豆もやし」には、疲労回復の栄養ドリンクなどに入っているアスパラギン酸が豊富に含まれています。その量は何とアスパラとほぼ同量。血を作ることを促すモリブデンも豊富なので、貧血気味で疲れやすい人にもおすすめです。

●更年期女性には「大豆もやし」
ナムルなどで食べる機会が多い、豆がついたまま食べる「大豆もやし」。大豆よりも、よりヘルシーに大豆イソフラボンを摂取できると言われています。大豆イソフラボンは、女性ホルモンに作用するため、更年期障害を改善すると注目されている栄養素。さらには、精神を安定させるGABAも豊富。普段の食事に取り入れると、イライラも収まるかも!?

茹でるのはもったいない!? 栄養をしっかり摂るには調理方法が重要

もやしは体も喜ぶ栄養素がたっぷり含まれているけれど、調理方法によっては、その栄養素を台無しにしてしまうことも多いそう。

調理方法についてまほさんにお伺いすると、「『大豆もやし』に豊富なGABAは、熱には強いので加熱しても問題ないですが、水に溶けやすいため茹でると流出しやすいので要注意ですね。電子レンジで加熱したり、汁ごと飲めるスープの具にするといいですよ。一方、『緑豆もやし』に含まれるアスパラギン酸は、熱に弱いので加熱しすぎない方がいいです」とのことでした。

「『大豆もやし』を食べるときは、肉、卵、魚などタンパク質を多く含むものと調理すると、GABAの合成が促進されるのでおすすめです。レモンやお酢など酸味のあるもは疲労回復効果を高めるので、一緒に摂ると良いですね」。

酢の物にしたり、卵とじにしたり、メニューもひと工夫して、効率よくお財布にも優しく、栄養素を補給したいものですね!

まほさん
https://twitter.com/mahoyakuzen

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