熱中症寸前、フラフラになってコンビニで助けを求めた高齢男性「エアコンあるのになぜ?」メーカーに対処法を聞いた

太田 真弓 太田 真弓

空調機メーカーのダイキン工業株式会社(本社:大阪市北区)と、家電を扱う生活用品メーカーのアイリスオーヤマ株式会社(本社:宮城県仙台市)にも、エアコンのリモコンについてお話を聞きました。

エアコン本体の『運転/停止ボタン』を知ってほしい(ダイキン)

「リモコンを紛失してしまった場合は、エアコン本体にある『運転/停止ボタン』を使用していただいて問題ありません。停止だけでなく、“自動運転”で使用することも可能です。この『運転/停止ボタン』の存在をご存じない方も多いかもしれませんので、ぜひご家庭のエアコンで確認していただけたらと思います」と、教えてくださったのはダイキン工業コーポレートコミュニケーション室広報グループの野田さん。

同社の家庭用ルームエアコンでは、目的や使う人の様々なニーズに応える多彩なラインアップが展開され、いずれもワイヤレスリモコンが付属している。

「ワイヤードの場合、毎回リモコンの場所まで移動して操作しなければならないため、今の時代には若干不便を感じられるかもしれません。ただ必要であれば、機種によっては別売品でワイヤードを設置することは可能ですので、販売店等でご相談ください」。とはいえ、すでに設置されている過去の機種などは、対応できない可能性もあるそうです。

ダイキンには、スマホアプリ対応機種のほか、室内温度・湿度が高くなると自動で冷房運転が入るように設定できる機種も。こういったエアコンで、部屋の温度を快適に保つ対応をしてもらうことも熱中症を防ぐための手段の一つになるとのことでした。

万が一の場合は室内機本体にあるボタンを(アイリスオーヤマ)

「機種やメーカーによっても仕様が異なる可能性がありますが、弊社のエアコンの場合、室内機本体に運転/停止ができるボタンがあり、本体で電源をONすると基本的に環境温度によって自動モードで運転しますので、夏でも冬でも有効かと思います(※詳しくは取扱説明書をご確認ください)。ですので万が一の場合はこちらで作動してもらえれば」と教えてくださったのはアイリスオーヤマ株式会社広報室の羽鹿さん。

アイリスオーヤマでは、各家庭の様々なニーズに応える多様なエアコンをラインアップしていますが、有線リモコンのエアコンはなく、今後の製造予定もないそう。

しかし、部屋を快適に保てるよう優れた機能を搭載した機種も。例えば、「みはりモード」では、リモコンに搭載のセンサーが周辺の温度と湿度を計測し、熱がこもっていると判断した場合、自動で冷房運転を開始します。こちらはリモコンが必要になるものの、自動で運転を開始する便利さから高齢者の方やペットを飼っている方におすすめとのこと。

そして、アプリと連携できる機能もリモコンが手元にない時でも自動運転や遠隔操作が可能な点が利用者から好評なのだとか。

「これらの機能は、熱中症を未然に防げる機能ではありませんが、快適な温度をサポートしたり、熱こもりを防ぐために、ぜひとも活用いただければと思います」とのことでした。

◇     ◇

両メーカーとも、エアコン本体下面や前面パネルを開けた所にある運転ボタンを使用することに全く問題はないそうなので、万が一リモコンを紛失した場合は、こちらで対処を。

しかし、この運転ボタンは本体に備えられているため、やや高い場所にあることも想像できます。高齢者にとっては手が届かない可能性も。やはり、リモコンを置く定位置を決めたり、壁掛けのリモコンホルダーを活用したり、紛失しないための工夫や見守る家族の協力もある程度必要であると感じました。

特に高齢者は加齢により温度に関する感覚が鈍くなっていくため、暑さを感じにくくなるため室温計で温度を確認するのもひとつの対処法といわれています。危険な暑さの日々はまだまだ続くよう。家族やご近所で声をかけあえる場合は声かけを。エアコンをうまく活用し、水分を摂りながら快適に過ごしていきましょう。

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