「USJこの先右折
直進500km」!!!
東京・渋谷に突如お目見えしたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下USJ)の攻めた広告が注目を集めています。まあ確かにそれはそうなのかもしれませんが…。SNSでは「NO LIMIT!でぶっ飛んでいけってことか(笑)」「大阪らしくて草」「北海道の『ジャスコまで115km看板』から着想したのかもしれませんね」などの反響が相次ぐなど、USJのお茶目な遊び心をあらためて印象づけているこの仕掛けについて、USJに狙いを聞いてみました。
広告の存在にいち早く気づき、Twitter(現X)に「面白いアイデア」と投稿したのは、「街中広告マニア」としてテレビなどにも出演している加藤誠也さん(@adbrex_)。広告を探しながら街を歩く“広告巡礼”を日課にしているそうです。
「渋谷エリアで見つけたユニバの広告。
『渋谷でユニバ?』ってなったのでよく見たら、直進500km先の案内看板で笑ったwww
NO LIMIT!でぶっ飛んでいけってことか!(笑)遊び心あって面白いアイデア。」
加藤さんの投稿を見ると、渋谷で確認されたUSJの看板はこの「直進500km」の他にも、スヌーピーが「駅前のあの犬には負けませんよ。」とのたまっているタイプや、「大変よくぶっとびました」とスタンプが押されたようなデザインのものもあるようです。
大阪から遠く離れた東京に、何故このような広告を…? そんな無粋な疑問をUSJの広報担当者にぶつけてみました。
「こんなところに!? という驚きを提供したくて」と話すのは、USJ広報室長の高橋さん。続けて、「もちろん『話題になれば』という狙いもありますが、やはり東京からは遠いですし、効果は未知数です。どんなふうに受け取られるかを含めて、ひとつの試みとして掲出してみました」と明かします。
「たまたま見かけた人が面白がってくださればそれでいい。細かい“種明かし”の説明をすると野暮になりますので…」と渋る高橋さんに、もう少し聞いてみました。
広告を設置したのは8月1日。渋谷だけではなく、「いろんな場所」に、その土地柄に合わせたメッセージを掲げているそうです。
「夏休みなので、レジャーのことを考える機会も増える時期。広告をきっかけにUSJのことを少しでも思い出していただき、すぐにではなくても構わないので、またいつかお越しいただけるとありがたいです」
「NO LIMIT! ぶっとべ! ここは超元気特区」を掲げ、年間を通して多彩な企画を繰り広げるUSJ。高橋さんは「私たちはクリエイティブに楽しいことを提供する施設だと自負しております。皆さんにも、今回のような様々な取り組みを通じてそんなワクワクの一端を伝えられればと思っています」と話してくれました。