髪に悪影響を与えるNG行動をしてしまう都道府県はどのエリアが多いのでしょうか。全国の20～60代の男女4888人（各都道府県104人ずつ）を対象に調査をしたところ、NG行動の「タオルで髪を強くこする」では「宮崎県」、「ついつい頭皮を掻いてしまう」では「宮城県」、「偏った食生活をしている」では「徳島県」がそれぞれトップとなりました。
株式会社アデランス（東京都品川区）が、「髪のNG行動に関する意識調査」と題して2023年1月にインターネットで実施した調査です。
まず、髪に悪影響を与えるNG行動について、代表的な10の項目のなかから当てはまるもの（当てはまる+どちらかと言えば当てはまる）を選んでもらったところ、「シャンプー後、タオルで髪を強くこすって水分を取る」（64.9%）、「ついつい頭皮を掻いてしまう」（53.2%）、「偏った食生活をしている」（50.4%）がTOP3となりました。
さらに、髪に悪影響を与えるNG行動の上位3つの項目について、当てはまると答えた人の割合を都道府県別にみると、「シャンプー後、タオルで髪を強くこすって水分を取る」では、1位「宮崎県」（79.8%）、2位「宮城県」（73.1％）、同率3位「福島県」「福井県」（いずれも72.1％）となりました。
また、「ついつい頭皮を掻いてしまう」では、1位「宮城県」（65.4％）、2位「山形県」（61.6％）、同率3位「岡山県」「静岡県」（いずれも60.6％）という結果に。
「偏った食生活をしている」では、1位「徳島県」（61.6％）、2位「沖縄県」（61.5％）、3位「青森県」（59.6％）となり、NG行動の上位3つの項目には東北エリアの県が多くランクインする結果となりました。
なお、それぞれのNG行動について、同社の毛髪診断士・認定指導講師である伊藤憲男氏は以下のように解説しています。
▽シャンプー後、タオルで髪を強くこすって水分を取る
濡れた髪は表面のキューティクルが開いたままの状態になっています。この状態でゴシゴシと強い力で摩擦を与えると、キューティクルが傷つき、髪にコシやツヤがなくなり、パサつき、枝毛、切れ毛など髪トラブルの原因になります。
▽ついつい頭皮を掻いてしまう
頭皮を掻くことは、キューティクルを傷つけるという髪への直接的な影響も考えられますが、頭皮を傷つけてしまう心配もあります。また、掻くという行為は、頭皮に刺激を与えてしまうため、炎症が悪化して薄毛の原因になる可能性も考えられます。
▽偏った食生活をしている
食事は、言うまでもなく髪にとっても重要です。栄養素は毛細血管によって全身に運ばれますが、栄養が不足したり偏ったりしたときに、髪への分配は優先順位が低いため、真っ先に影響を受けやすいとも言えます。
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次に、「洗髪をする頻度」について聞いたところ、全体の75.9%の人が「1日に1回」と回答。次いで「2～3日に1回」が18.8％で続いています。なお、男性（17.4％）よりも女性（20.3%）のほうが「2～3日に1回」と答えた割合が多くなっていました。
また、適切な洗髪回数である「1日1回」が多かった都道府県では、1位「宮崎県」（85.6％）、2位「岐阜県」（84.6％）、3位「山梨県」（83.7％）がTOP3となりました。
なお、洗髪頻度について伊藤氏は、「頻繁に髪を洗ってしまうと、頭皮の脂分が減って乾燥を招き、頭皮が荒れることによる抜け毛の要因にもなりかねません。そのため、シャンプーでしっかり洗い落とすのは1日1回で十分だと言えます」と説明しています。
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最後に、「洗髪後、髪を乾かすまでの時間」について聞いたところ、「洗髪後10分以内」（29.3%）、「洗髪後すぐ」（28.3%）が上位を占める結果となりました。男女別にみると、女性では「洗髪後30分以内」が22.1%と多くなった一方で、男性では「髪は乾かさず自然乾燥させる」（33.9%）が多くなっています。
また、都道府県別では、ヘアドライにおけるNG行動である「髪は乾かさず自然乾燥させる」と答えた人が多い順に、1位「茨城県」（30.1%）、2位「高知県」（28.4%）、同率3位「北海道」「滋賀県」（いずれも27.9%）という結果になりました。
一方、髪へのリスクを抑えられる「洗髪後すぐに乾かす」と答えた人が多い都道府県は、1位「静岡県」（40.4%）、2位「福島県」（39.4％）、3位「沖縄県」（36.9％）という結果になっています。
ヘアドライについて伊藤氏は、「お風呂上がりはできるだけ早く髪を乾かすことを推奨します。健康な髪を保つには、自然乾燥は避け、なるべく早く頭皮と髪を乾かすよう心がけましょう」と説明しています。
