2023.07.23(Sun)

「みんな富士山が大好きすぎて、キレられてる」ウィキペディアの注意書きに「ワロタ」「気持ちはわかるなぁ」

「Wikipediaの『富士山』の記事，あまりにもみんなが富士山大好きすぎて写真を貼りまくるせいでキレられてるのが好きですわ！」

というツイートに注目が集まりました。コメントとともに、ＷＥＢフリー百科事典「ウィキペディア」の『富士山』のページのスクリーンショットが投稿されています。そこには「ウィキペディアはインターネット百科事典であり、富士山の画像投稿サイトではありません」との注意書きが！

　どうやら多くの人が富士山の写真をウィキペディアに追加するため、百科事典として必要な枚数以上の画像が集まってしまっているということのようです。

「見る方向で印象が大きく変わる山体なので、その比較の意図もありそう（それでも、たくさん投稿されれば確かにこういう注意書き？は出したくなるかと）。」
「みんな　自分の見た富士山が日本一だと思っている件」
「めちゃくちゃ面白いw　先日初めて近くで見たので気持ちは分かるなぁww」
「これは笑うわｗｗｗ　周り平野で道路もある独立峰だとこーなるんだなぁ(´・ω・`)」
「富士山愛されてるな」

などと、コメントが寄せられています。そして、こんな注意書きがあることに驚く人もいましたが、「マンホールの蓋」や鉄道系のページなど、画像投稿の多さに困っているページは、ほかにも存在しているとのこと。

　ウィキペディアは、誰もが無料で読むことができ、編集に参加できる百科事典です。日本語版のウィキペディアに「代表者」は存在しません。方針とガイドラインを守れば誰でも編集ができます。つまり、大勢の有志が内容をチェックして、追記や削除を繰り返して作り上げていっています。そして、過去の編集内容は、全て「変更履歴」に記録されています。

　今回画像を投稿した「理工科大お嬢様部はるか / お理工くろがね隊（@FoXide531）」さん（以下、はるかさん）は、２月にこのページを確認してスクショしたそう。「弊部では広報のためインプレッションが多くいただけそうなネタを収集し、数ヶ月先まで予約ツイートする形でＳＮＳ運用を行なっておりますわ…ゆえに、４ヶ月のタイムラグが生まれてしまいましたの」とのこと。ウィキペディアの変更履歴によると、こちらの注意書きは２月２７日に「WP:SELF」（自己言及をしている）の違反にあたるとされ削除されていて、現在は表示されません。

　いつから「画像投稿サイトではありません」と記載があったのか、記録をさかのぼってみたところ、２００９年１０月１３日に追加されていました。その時点では、「美しい富士山の写真をアップしたい気持ちはわかりますが、ページの容量を肥大化させる原因となりますので、同種の画像を複数枚使用するのはお控えください」と理由が書かれていました。

　静岡理工科大学の公認サークル「お理工くろがね隊」と非公認サークル「SISTお嬢様部」として活動しているはるかさんに、ウィキペディアの「富士山」についてツイートした背景を聞きました。

──なぜ「富士山」のページを見たのですか？

　身近なものや，普段よく使っている言葉は、案外よく知らなかったりすることがあると感じていますわ。「水」ってどういう物質でしょうか。「日本」ってどういう国でしょうか。「紙幣」はなんで価値を持つのでしょうか。ふとした時に考えたり、Webサイトを読んだりすることがありますの。富士山はあまりにも見慣れた山ではありますが、いったいどんな山として認知されているんだろう、どんな観点からの見方があるのだろうと気になってWikipediaを開いてみましたの。