譲渡会で一目ぼれの保護猫、「人間っぽさ」全開!寝る時は枕利用・布団かぶって仰向きに爆睡、子どものケンカも仲裁

渡辺 陽 渡辺 陽

メイちゃん(1才1ヶ月・メス)は、生後5ヶ月くらいの時、東京杉並区のとある繁殖エリアで、保護団体のスタッフに保護された。そこで餌やりをしている人は、捕獲や不妊手術に非協力的なため、毎年繁殖してしまっているという。

当日、保護した子猫で保護猫を預かる人の家はパンク状態。メイちゃん達は8頭いたようで、全頭保護するのが厳しかった。捕獲器で捕獲後、餌場もあったのでTNRする予定で耳カットをしたが、人慣れしそうな感じがしたので、メイちゃんと兄妹は保護されたという。兄妹は今も里親を募集している。

東京都在住のWさんは、飼っていた猫をガンで亡くしたので、再び猫を飼う勇気はなかったが、だんだん猫好きの気持ちが勝ってきた。そこで、譲渡会がないか調べ、足を運んでみたという。2022年10月17日のことだった。

メイちゃんは2匹でケージに入っていて、もう1匹の猫の下に埋もれるように爆睡していた。
「靴下を履いたような、途中からくっきりと白いお手手だけが見え、会場の方に、『お顔が見てみたいけど、起こすのかわいそうかな』と話したら、『待っていたら譲渡会終わっちゃうわ』と言い、引っ張り出してくれました」

初めて会うWさんが抱っこしても寝ぼけているような感じで、危機感というものが全く感じられなかった。Wさんは「穏やかな子だなぁ」と思った。

心にゆとりができた

すっかりメイちゃんが気に入ったWさん。10月23日からトライアルを始めた。

「メイは緊張していて、もともと真ん中に集まった顔だと思うのですが、さらに目が寄っていました(笑)ケージが嫌で、出してあげるといつまでも撫でて欲しがりました。幼児の膝にも自分から上ってくつろいでいたので、怖がりなようで、実は肝は据わっているなという感じでした」

名前は、おでこにMの模様があったので、Mのつく名前を考えた。

「子どもたちがハマっていたレッサーパンダの映画の子の名前がメイメイだったので、子どもたちにも馴染みがいいかと思い、メイにしました」

11月6日、トライアルが無事終了し、Wさんはメイちゃんを正式に迎えることになった。メイちゃんは「あなた、人間だよね」と言いたくなるくらい人間っぽいところがある。寝る時は枕か腕枕を使い、仰向けになりしっかり布団もかぶって寝る。4人家族の5本目の棒になって寝ていることもある。
「寝相の悪い子どもの横でも仰向けになっているので、こちらが心配になるくらい危機感がありません。寝ている私たちを見て、『そうやって寝るのね』と真似しているのかもしれません」

子どもが生まれる前から猫がいたので、子どもたちの中でも、家に猫がいるのが当たり前になっていた。
「メイは、子どもたちのケンカの仲裁の役割もしてくれます。私が深夜に夜更かしをする時も寂しくありません。イライラした気持ちも、柔らかい体を撫でているとどうでも良くなるので、年子育児で疲れ切っていましたが、心にゆとりができたと思います。前にいた猫の闘病が不安で始めたInstagramでしたが、素敵な猫友達ができたこともとても嬉しいです」

メイちゃんを保護したネスタ猫の会のブログはこちら。

https://ameblo.jp/nesutaneko/

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