国会議員の夏のボーナスに当たる「期末手当」が30日、支給される。毎年、支給額が発表されるたびに、SNS上では「私の年収より高い」「国会議員いいな~」「完全に貴族」などの声が上がるが…! 内閣官房内閣人事局によると、今年の岸田文雄首相の支給額は約392万円。行財政改改革による3割カットがあったが、満額であれば約560万円だった。一方、国会議員1人当たりは約310万円。経団連が発表した大手企業121社の夏のボーナスは平均妥結額が95万6027円と過去最高水準だったが、国会議員のボーナスはその3倍に当たる。
期末手当は年2回、6月と12月に支給される。発表によると、一般職の国家公務員(管理職を除く行政職職員)は、平均支給額が2.16月分で、約63万7300円。細田博之衆院議長と尾辻秀久参院議長は約519万円。昨年12月末、首相公邸で「大忘年会」を開き、赤じゅうたんの階段で集合写真を撮影するなどドンちゃん騒ぎした岸田首相の長男で、首相秘書官の翔太郎氏は、騒動を受けて辞職。期末手当の国庫寄付を申し出ていた。
期末手当を巡っては、元国会議員が2年前、ツイッターに投稿した写真も話題に。314万円の支給明細書と札束を映しており、「ヒャッハー!!国会議員ボーナスは額面314万円っすね。我慢をお願いしている国民への給付額はスズメの涙。一方で、議員はちゃっかり給与外でもボーナス314万とかホントおかしな話。マジでこの国は税金アジャパー天国すぎ」などと記載していた。
このツイートに対し、「2年前のツイートだけど…次の選挙に出馬してみるかな…」「国民は、さらなる物価高なのに」「私の年収260万円」「国民から絞る法案を通す国会議員から先に絞れよ」と返信が殺到。所得税で3分の1が引かれ、実質の支給額が約211万円になることに「所得税で100万円持って行かれるってどういうことなんだ」と驚く声もあるほか、職責の重さから妥当だと考える意見もあった。