出張中に発見した「野良猫」2匹、保護すべき?葛藤の末に約1100kmを何度も往復 支え合い生きてきた猫たちが幸せをつかむまで

はやかわ かな はやかわ かな

出張中や旅行中、保護や治療が必要な猫や犬と遭遇したら、あなたはどうしますか?

2022年11月、東京にある自宅から約1100km離れた、福岡県福岡市博多区に出張中だった雨と雪(@63NiY6yY7YDHiYk)さん。仕事が終わった夜9時半頃、繁華街のゴミ置き場でニャーニャーと鳴く2匹の猫を発見。2匹のうち、子猫は噛まれた傷が化膿して足を引きずり、もう1匹が守るように寄り添っていました。

これまで多くの野良猫を保護してきた、雨と雪さん。しかし、そこは自宅から遠く離れた出張先。土地勘はなく、また、捕獲器などの保護時に使用する道具もありません。果たして、猫たちの運命はどうなるのか?

放っておくことは出来なかった

<以下、雨と雪さんのツイートと合わせて、時系列でご紹介>

2022年11月24日

博多区内の繁華街にあるゴミ置き場で、後に「まなぶ」という名前をもらうオスの黒猫と、「まほろ」と名前をもらうオスの茶トラの子猫を発見。

「博多出張中に出会った猫。目が合った瞬間、私にずっとにゃーにゃーと。私には”助けてー助けて”と聞こえた。東京から来た私に何が出来るのか?ゴミ置き場で暮らすこの2頭をほっておくことはできなかった」

捕獲器などが手元にないため、地元の猫ボランティアさんに連絡。仕事のため、猫たちに再会を約束し、一旦東京に戻る。

2022年11月28日

博多を再訪。地元の猫ボランティアさんの協力で2匹を無事捕獲。

「博多の病院で入院させて医療にかけて、また博多に迎えに来ます」

「博多で個人で猫ボラをされている方が全面的に協力して下さいました。今年6月にも出張中に出会ってしまった猫たちのTNRを進めて下さった方です。感謝しかありません。猫を見捨てるのも人間、救うのも人間」

「助けを求めている子を見て見ぬふりなんて、どんなに距離があったってできません。これからもずっとそうしていくのが自分だと思います」

2匹を連れて東京に戻ります

2022年11月29日

保護された2匹は動物病院に入院。去勢手術、ウィルス検査、ノミダニ駆除、茶トラのまほろくんはケガの治療も開始。

「猫を愛する同志は皆色々な場所で活躍されているんだと思います。自分ができることをこれからも頑張ります。今回博多の個人ボラさんの協力で救えた命です。感謝です」

2022年12月1日

博多を再訪。治療と検査、去勢手術を終え、退院した2匹を連れて、新幹線で東京へ。ウイルス検査の結果は陰性だったという。

「保護できて本当によかった。幸せになれる里親さん探し頑張りますね。大切にしてくれる里親さんにつなげます」

「猫を保護しました」→「心配しておりました」

しかし、支え合って生きて来た2匹の物語はここで終わりではありませんでした。

黒猫のまなぶくんと茶トラのまほろくんの不在を、きっと地元の方々も心配しているはず。そう考えた雨と雪さんは、2匹が暮らしていた場所を管理する方の許可を取り、「猫を保護しました」という手書きのメッセージを掲示。すると、「心配しておりました。本当にありがとうございます!」という返事が書き込まれていました。

何度も行き来した、往復2200kmの救出劇と、多くの人に見守られて来た2匹の現在について、雨と雪さんに詳しく伺いました。

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