「ターザン」というキャプションを付けてツイッターに投稿された写真が話題です。黄色い紐に飛びつき、真っ直ぐ脚を伸ばしてバランスを取っている猫。撮影したのは、飼い主の小野一俊さん(@kazutoshi_ono_)です。
猫の名前はジンくん。1歳9カ月の男の子です。
軽やかに宙を舞う姿を見た人からは、
「インディーニャーンズ」
「芸術点が高すぎる!」
「ライダーキック!」
「ミッションにゃんポッシブル」
など様々なリプライが寄せられました。
ジンくんはどんな子なのでしょうか。小野一俊さんにお話を聞きました。
ーーおもちゃに飛びついているのですか?
「これは荷物を縛るための結束バンドです。たまたま両親からリンゴジュースが送られてきて、それを縛っていた結束バンドにジン君が強い興味を示したので、切り離して遊んでみました。すると、今までにはないような動きを見せてくれたのです。この写真は、その中の一枚です」
ーーサイドキックを決めるような動きですね。
「ジン君はかなり運動能力が高く、人間の腰の高さくらいなら平気でジャンプします」
ーーお姉さん猫もいるんですね。出会いについても教えてください。
「ウミちゃん(姉)、ジン君(弟)になります。3年前に、職場の同僚に誘われて訪れた宮城県の猫島の田代島で、猫の写真を撮るようになりました。どんどんのめり込み、気がつけば毎週のように田代島に通って猫の写真を撮影するのが習慣になっていました」
「島の方とも仲良くなったのですが、島の保護猫施設が2021年度末で閉鎖になるため、生まれたばかりの子猫の貰い手を探されていると知りました。『この猫島に、何か恩返しをしたい』と思い、引き取った2匹の子猫が、ジン君とウミちゃんです。ただ、幸いこの施設を引き継いでくださる方が見つかり、この保護施設は現在も継続しています」
ーー2匹を迎えて暮らしは変わりましたか。
「すべてが猫中心の生活になりました。朝早くから起こされたり、家の中をめちゃくちゃにされたりしていますが、この子達の可愛さに免じて許しています」
ーー猫の写真の賞もいくつか受賞されているのですね。
「写真はかなり真剣に撮影しています。先日もジン君の写真で、ソニーが支援する世界最大規模の国際写真コンテスト『Sony World Photography Awards 2023』で、各国から最高の作品を発掘する『National & Regional Awards』の日本部門賞を受賞しました」
◇ ◇
たまたま足を運んだ猫島で猫の写真撮影に魅せられ、子猫を迎えた小野一俊さん。他の受賞歴も輝かしく、例えば—
・第5回 岩合光昭さんが審査するネコ写真コンテスト:入選
・沖昌之さん◯◯すぎるネコ4周年年間大賞:1位
・アドビ猫フォトコンテスト:最優秀賞2021
などなど。これからも素敵な猫の写真を見せていただきたいですね。