「ガラスの向こうに虫いたので怖くて入ってきた。ソロ~リしてる場所は何年か前に静電気きてから、ソロ~リする様になった」とつぶやき、黒柴はるママ(@51316Mika)さんがTwitterに投稿した動画が話題になりました。
そこに映っていたのは、玄関前に設置されたフード(※風除室:寒風や雪の吹き込み防止対策として玄関前に設置するガラス張りの設備)で休んでいた黒い柴犬が、玄関の中に入ろうとした際、なぜか「敷居」の前で立ち止まり、左前足をスローモーションのようにソロ~~~リと上げ、恐る恐る「敷居」を踏む姿。飼い主さんにお話を聞きました。
今でも「ビリッ」を忘れず毎日そーっと…
「そろりそろり」
「静電気いたいからなー(笑)」
「ソローりのお手てがめちゃくちゃ可愛い
「ビリッとした事は、ちゃんと覚えてるんだ」
「でもそ~っと触るほうが…バチッと来る気が…」
こんな同情のリプライが多数寄せられたのは、7歳になる黒柴の男の子、はるくん。数年前に亡くなったご近所の大好きだったおじさんのことを、ずっと待ち続ける健気な姿でも話題になった、お利口で人懐っこいわんちゃんです。
「何年か前にバチッときた時、私見てたの」「怖がりで1度ビリッときたの今でも忘れない」「それから毎日の様にそーっと」と、ツイートしていた飼い主さんに、今でも静電気に対する警戒を怠らないはるくんについて、詳しく伺いました。
虫嫌いで怖がり
ーー「ソロ~リ」の直前まで、はるくんはフード(風除室)でくつろいでいたそうですね。
「はるはフードで外を眺めるのが好きで、普段はそこに敷いたバスタオルの上に伏せて外を眺めているのですが、この日は外側のガラスに虫が止まったのです。すると、怖がりで虫嫌いなはるは玄関の中に…」
ーー怖くて早く玄関に入りたかったのですね。以前、敷居を踏んで静電気が来た時の様子は飼い主さんもご覧になっていたそうですね。
「何年か前のことなのですが、散歩から帰るとバチッと音が鳴り、はるはビクッとして私を見た後、バチッと来た場所をしばらく見ていました」
「またビリッとくるかも…」と頭の中がいっぱい
ーー「ソロ~リしながら、でもやっぱり踏みに行くタイプ」というリプライも寄せられていましたが、敷居をぴょん!と跳び越えたりはしないんですね(笑)。
「跳び越えたら良いのにって飼い主はいつも思っていますが、ソロリすることしか考えられないんだと思います。跳んでるところを見たことがありません。またビリッとくるかも……と、頭の中がいっぱいになっていそうです」
ーーはるくんは静電気や虫以外にも、賑やかな場所や雰囲気、子供たちの大きな声もちょっと苦手なのだそうですね。
「先日もまた風除室にいたのですが、私のところまで走って来て、腰を抜かして震えていました。多分、鐘の音か何かが聞こえたのか、虫がいたんだと思います」
◇ ◇
大好きだった近所のおじさんが亡くなった後も、2年以上ずっと覚えていた学習能力の高いはるくん。
「以前、はるの大好きな人から電話がきた時、1度はるに通話を聞かせたことがあり、それ以来、電話が鳴ると自分に用事だと思っているのか、受話器を当てて欲しくて、電話をしている飼い主の近くでお座りして待っています。そんな姿が可愛いです」(黒柴はるママさん)
一度経験した「嬉しいこと」も「怖かったこと」もしっかりと覚えているはるくんだからこそ、ビリッときた場所への警戒を欠かさないようです。