「スマホで前髪直すふり」でチカン撃退 アプリでSOS、逮捕も…スマホでの痴漢対策「使える」と話題

小森 有喜 小森 有喜

新生活が始まり、通勤や通学で電車を利用し始める人も多い4月。Twitterでつぶやかれた痴漢撃退法が「これいい」「まじで使える」と1万件以上リツイートされ話題になっています。それは「スマートフォンのインカメラ(内側のカメラ)で前髪を直すふりをする」というもの。ツイート主・たにのそらにん(@t_solanin)さんは「それだけで悪いことをしている人は離れていく」とします。

痴漢は被害者の後ろや横から行為に及ぶケースが多々あります。インカメラで撮影しているように見せ「顔が写って証拠にされるかも」と痴漢に思わせて、牽制できるというわけです。恐怖心から声が出ずに助けを求められない時でも、ひとまず行為をやめさせたり、相手を遠ざけたりする手段として有効です。身の危険を感じた際に被害を未然に防ぐこともできます。

ツイートには、実際にこの方法を取ったことがあるという声が多数寄せられました。「痴漢だけじゃなく不審者全般に使える」「たくさん席が空いているのに近くに座ってくる人がいたらこの方法を使っている」といったものがありました。正面の座席からスカートの中を盗撮しようとしている様子だった男に対し、スマホを向けてスクリーンショットを撮った(写真を撮るふりをした)ら焦って逃げた、という人もいました。

スマホを使った痴漢への対応としては4月3日、JR埼京線の池袋行きの電車内でこんな事例も。被害に遭っていた10代の会社員女性が警視庁のアプリ「デジポリス」を活用し、スマホの画面に「痴漢です 助けてください」というメッセージを表示させて助けを求めました。気付いた周囲の乗客が会社員の男(59)を取り押さえ、逮捕に至ったというものです。

電車内での痴漢や盗撮行為は、強制わいせつ罪や迷惑防止条例違反が適用される犯罪行為です。被害に遭った際は助けを求めたり他の乗客が気付いたりして取り押さえ、駅員に引き渡す、110番するといった対応が望ましいものの、まずは被害をやめさせるための効果的な手段として、今回のツイートが話題になりました。寄せられた声の中には「本当はこんなことしなくてもいい世界であってほしい」「こんなライフハックが必要になる国には激怒しかない」といったものもありました。

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